うつくしき(C)
小学唱歌集/初編(明治14年11月)

作詞
作曲
稲垣 千頴
スコットランド民謡


うつくしき わが子やいづこ
うつくしき わがかみの子は
  ■ゆみとりて 君のみさきに
  ■いさみたちて わかれゆきにけり
■原曲:スコットランドの釣鐘草
うつくしき わがこやいづこ
うつくしき わがなかのこは
  ■太刀帯て 君のみもとに
  ■いさみたちて わかれゆきにけり

うつくしき わがこやいづこ
うつくしき わがすゑのこは
  ■ほことりて きみのみあとに
  ■いさみたちて わかれゆきにけり

●同名異曲: 小学唱歌集1(明治14) 5年生の音楽(昭和22) 歌集別index

▼スコットランドの釣鐘草
訳詞 堀内 敬三
こみどりの 森の下かげ
ひやびやと 風がわたれば
目をさましてつりがね草は
  ■風の歌に ひとりほほえむ
鳥も来ぬ 森の下かげ
ひといろの 緑の中に
白く光るつりがね草は
  ■さびしそうに ゆれてまどろむ



歌詞:06/11/18/midi:08/12/30-12/12/24/楽譜:bunbun(2016/04/16)おけらの唱歌
■この曲は「スコットランドの釣鐘草(The blue bells of Scotland)に作詞したもの。原詩の内容は恋人を思う田舎娘の純情を歌ったものだが、稲垣は、三人の息子を近衛兵として送り出した軍国の母の毅然とした姿を歌にしている。訳詞は門馬直衛etc多々ありますが、ここでは堀内敬三訳にしました。
■うつくしき=可愛いの古語