西郷隆盛(D)
新編教育唱歌集5(明治39年)

作詞
作曲
作者不詳
心もふかき 薩摩の海に
御國を憂ひて 沈みし人の
一人は死にて 一人は生きぬ
■曇らぬ月は 千古に高し

心をこめし 征韓論も
時いたらぬか 世にいれられず
都をあとに 見すてて歸る
■故郷に田あり 兎は山に

はなれ小島に 身ははふられて
なほもくじけぬ 氣力の錬磨
あくれば出でて 野山に獵し
■くるれば入りて讀書(とくしょ)に耽る

すき鍬とりて 鍛へるこの身
學校たてて 養ふ子弟
一日(ひとひ)も國を 忘れぬものを
■とらせし反旗は そも誰が業ぞ

時勢とともに ひそめる龍(たつ)
雲居にをどる 時こそ來つれ
王政維新の その大業(たいぎょー)
■なかばは君が建てたる功(いさを)
あー 君たてり 子弟のために
あー 君死せり 子弟のために
城山あたりの あととむらへば
■名にをか語る 松風の聲

尋常小学6(明治38) 新編教育5(明治39) 検定小学6(昭和4)

歌詞:09/04/10/midi:09/08/10