水兵の母(D)
昭和小学唱歌5年生(昭和10年)

作詞
作曲
作者不詳
1: 高千穂艦の かたすみに
手紙ひろげつ 且つ讀みつ
涙ぬぐへる 水兵を
■咎めるたてたる我が大尉

4: いかぶりながら手に取りて
その文見れば 女手の
事こまごまと したためし
■母のまごころ 親ごころ

2: いくさの海に いでし今
泣くは 命を惜しみてか
めめしき者よ 恥を知れ
■なんぢの恥は 艦の恥

5: わが子よ励め 今こそは
命をすてて 國の為
働く時ぞ ぬかるなと
■強き言葉の 健気さよ

3: 聞くより早く 水兵は
面あげたり 答えたり
いかでか 命をしむべき
■これ見給えやこの手紙
6: 涙うかべて わが大尉
握る手固く うなづきぬ
よき母持てり よき母を
■われも努めん 諸共に

●同名異曲: 女學唱歌 (明治43) 新尋常小5(昭和07)
昭和唱歌5(昭和10)

歌詞:13/11/11/midi:13/12/12-16/02/14/おけらの唱歌