鯉幟(A)
新訂高等小學唱歌(第一學年)/昭和10年


男子用曲
作詞
作曲
作者不詳

五月の空は 晴れわたり
風の薫れば 矢車の
音もほがらに 陽を浴びて
■雄々しく泳ぐ 鯉幟
■日本男児の 意気見せて

都に鄙(ひな)に 匂はしく
青葉・若葉の もゆる時
(を)の子ここにも 生まれぬと
■ほこるに似たる 鯉幟
■日本男児の 数増して

地上の影の をどるにも
力溢れて ひもすがら
口に 眼に 尾に 鰭に
■命のこもる 鯉幟
■日本男児の 姿にて
緋鯉はあかく まごころを
真鯉はくろく 健(けな)げさを
我にしめして この年も
■望みにいさむ 鯉幟
■日本男児は かくあれと

●同名異曲: 幼稚園唱歌(明治34) 尋常小學5(大正2) 幼年唱歌9(大正04)
エホンショウカ(昭和6) 小学新唱歌3(昭07) 新訂高等小1(昭和10)
児童唱歌6(昭和10) 初等科音楽1(昭和16)

歌詞:08/12/21/midi:09/05/05/おけらの唱歌