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向かふ矢先は しげくとも
引きなかへしそ ものゝふの
道てふ訓へ 身にしめて
■起てり 會津の白虎隊
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5: |
小手をかざして 眺むれば
天にみなぎる K(くろ)煙
焔(ほのほ)はつゝむ 天守閣
■あはれいたはし 鶴ケ城
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2: |
戸ノ口原の 初陣に
菰槌山に たむろして
すさぶ嵐に 草結ぶ
■夢破られつ 夜を明かす
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6: |
さらば 最期を飾らんと
名残の歌を かつ吟じ
今はとしばし 伏し拝む
■殿のおはする 城の方(かた)
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3: |
霧に明くれば 奮ひたち
こゝを先途と 戦へど
飛び來る弾は 雨霰
■ああ次々に 傷つけり
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7: |
みどり 色濃き若松の
をゝしき魂は 朽つるなし
見よ 日の本の若人に
■いや燃えさかる この心
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4: |
城を枕に 討死と
呼びつ応えつ 扶けあひ
圍(かこ)みをついて 瀧澤の
■飯盛山に たどりつく |
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