雪(Bb)
新訂尋常小学唱歌(六学年)/昭和8年


尺八バージョン セロバージョン
作詞
作曲
作者不詳


鮮かに雪こそ積れ、明方の目ぬきの通。
街路樹も銀なして、天そそる高き建物、
油絵の景色に 似たり。
かかる時、朝の汽笛の 巷より巷をこめて
高鳴れば、人は目覚めぬ。
 ■往来はざわめき立ちて、雪かきの音もまじれり。

ひそひそとささやくけはひ、降る雪の夜の静けさ。
程近き鎮守の森の、いてふの木ひとりそびえて、
浮彫の巨像の如し。
薄れ行く窓の燈、 人は皆ねやにこもりて、
村里は深く 眠りぬ。
 ■雪折れの竹の響も、円かなる夢を乱さず。

●同名異曲: 小學唱歌4(明治26) 女学唱歌1(明治33) 重音唱歌1(明治33)
唱歌教科書(明治35) 尋常小学2(明治44) 大正幼年04(大正04)
大正幼年11(大正04) 小学新唱1(昭和07) 新訂尋常6(昭和7)
昭和唱歌1(昭和10) 1年の音楽(昭和22) 2年の音楽(昭和22)
6年の音楽(昭和22)


歌詞:08/02/04/midi:08/06/22-12/12/12/楽譜:bunbun(2016/06/25)おけらの唱歌