近江聖人(C)
幼年唱歌四(明34)

作詞
作曲
石原和三郎
内田粂太郎

身を修むるぞ 本(もと)なると
説きおかれたる 聖人の
教にふかく 感ぜしは
■年十一の 時とかや

さて母親の ひざもとに
朝ゆふ近く かしづきて
心をなぐさめ 身をやすめ
■孝養いたらぬ くまもなし

山より高き 親の恩
親のためには 金銀も
禄も位も なにかはと
■大洲を去りしは二十七
そのいとまには 里人に
忠孝の道 説きをしへ
なにし近江の 聖人と
■美名を今に 伝へけり

●同名異曲: 幼年唱歌4(明34) 女学唱歌2(明治43)

歌詞12/06/05/midi:12/07/25/おけらの唱歌
■近江聖人とは、中江藤樹のこと。江戸時代初期の朱子学、後に陽明学者。