1 |
わがまゝつのる 僧道鏡
御位のぞみし そのをりに
神のみつげを 受けこよと
■清麿あふせを かうむりぬ
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4 |
神のみつげの 御言葉
わが大君の 御血すじ
定まりつるを のぞみなば
■きれとありしぞ かしこきや
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2 |
清麿宇佐に 向ふ時
おのが心に したがはば
大臣とせん さもなくば
■斬ってすてんと おどしけり
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5 |
いかりにあふは かくごなり
つくしのはてに ながされて
うき年月を おくれるも
■みな大君の 御世のため
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3 |
清きこゝろの 清麿は
おどしにおそるゝ ものならず
神のみつげを 其まゝに
■悪僧のきも とりひしぐ |
6 |
やがてはれにし みよのそら
めでたく都に 立ちかへり
後にはかみと まつられて
■みいさをあふぐ 高雄山 |