年たつ今朝(D)
小学唱歌集/第二編(明治16年03月)

作詞
作曲
作者不詳
ネーゲリ

としたつけさの そのにぎはひは
みやこもひな(鄙)も へだてなく
毬歌うたひつ 羽子つきかはしつ
こゝろごころに うちつれだちて
  ■かしこもこゝも あそびゆくなり
  ■都も鄙も あそぶなり
●原曲=白バラの匂う夕べは
のどけき春に はやなりぬれば
わかきもおいもわかちなく
さく花かざしつ なく鳥きゝつゝ
こゝろごころに うちつれだちて
  ■やまべに野辺に あそびゆくなり
  ■山辺に野辺に あそぶなり

ことしもいつか なかばは過ぎて
秋風さむく 身にぞしむ
すゞむし松虫 はたおる虫さへ
長き夜すがら 鳴く音をきけば
  ■我等もおいの いたらぬさきに
  ■学の道に いそしまむ

千代ながづきの 月たちぬれば
まがき(間垣)のうちと へだてなく
しら菊はなさき 紅葉かゞやく
菊ともみぢを かざし(簪)にさして
  ■君が代いはへ 八千代もちよも
  ■わが君いはへ よろづ世も

●異名同曲: 年たつ今朝(明治14) 父と母(明治29)
白ばらの匂う夕べは

歌詞:08/02/29/midi:08/12/28/おけらの唱歌