歌の徳(A)
重音唱歌集1/明治33年08月

作詞
作曲
落合直文
フィッシャー

花の梢に なくうぐひす
ながれの底にすむ蛙(かはず)
のどけき春を めづるらん
さやけき秋を よばうならん
その聲々をきくにつけても
■人はうたはで あらるへしや

ますら武雄(たけを)の その心も
(をとこ)(をみな)の その中をも
和むるものは うたなりけり
(やは)するものは うたなりけり
うたへやうたへ うたへやうたへ
■うたはで人の あらるべしや

力をいれず 天地(あめつち)をも
うごかすものは 歌なりけり
目にも見えざる 鬼神をも
なかするものは うたなりけり
うたへやうたへ うたへやうたへ
■うたはで人の あらるべしや

●同名異曲: 重音唱歌1(明治33) 中学唱歌3(明治43)

歌詞:15/11/18/midi:16/01/10/おけらの唱歌