金太郎(G)
新編教育唱歌集1(明治29年)

作詞
作曲
作者不詳
足柄山の 山奥に
一人なりたる 金太郎
力すぐれて 膽(きも)ふとく
■うちふる斧の 音たかし

明暮れふるふ 斧の音
いつしか漏れて 頼光に
めしいだされし 殿の内
■その名は高く 聞こえたり

幼遊(をさなあそび)の たはむれも
猿を家来に 従えて
熊にまたがり 分けのぼる
■山に靡かぬ ものもなし

鬼の住むとて 世の人の
ふるひ恐れし 大江山
こもれる賊を 退治せし
■一人は君ぞ その功(いさを)

山路にまるぶ 石を投げ
谷間にはゆる 木をぬきて
橋かけわたし 道なほす
■をさな心も 人のため
斧のひびきは 絶えたれど
絶えぬ武勇の ものがたり
足柄山の 峰高く
■響くは熊の なく聲か

●同名異曲: 新編教育1(明治29) 幼年唱歌1(明34)
検定小學1(昭和4)

歌詞:09/04/10/midi:09/08/04