おれたちの胸の火は 【Ab】
+荒木栄作品集+

作詞
作曲
森田ヤエ子
荒木  栄


俺達のボタ山は 有明の海深く 深く突き刺さり
 ■あつい海鳴りが かえってくる

俺達の友の血は 四ツ山の土深く 深く染み渡り
 ■あつい憎しみが かえってくる

俺達の胸の火は 赤々と大地深く 深く貫いて
 ■あつい炎が かえってくる



新おけら歌集(01/08/26) / 楽譜:ビーさん(2004/09)

■1960年の作品。三池闘争支援うたごえ行動隊が結成され、その一員として作者も参加。久保さんの殺された場所にさしかかった時、誰からともなく「同志は倒れぬ」が歌い出される中で創りあげた詩。

■三井三池炭鉱1300人近くの指名解雇を撤回させようとした、1959-60年の三池闘争から生まれた。1960年1月、会社が職場ロックアウトする
と、労働組台は全面ストライキで応え、会社は3月、第二組合を作って切り崩しにかかり、暴カ団を先頭にストのピケ隊を襲わせた。この時、久保清さん(32歳)が短刀で刺されて死亡。
 これ以後、全九州合唱団会議と中央合唱団をはじめ、うたごえによる支援は全国規模の連日行動となり、闘いを励ます歌の創作活動も強化された。警官が久保さんの血をホースで洗い流した殺害現場に、うたごえ行動隊と共に臨んだ森田ヤエ子(詩人)が詞を書き、久保清組合葬で演奏された。
うた新「歌の小箱」33(06/09/25)