蔵王の山男 【Cm】

作詞
作曲
作者不詳
1: 色は黒いが 気はやさし
胸にファイトの血が燃える
身にはボロ服 まとえども
■おいら 蔵王の山男
■ああ愉(たの)しき我が心

3: お花畑で 見る夢は
遠いカンチェかマナスルか
ザイルかついで あの壁へ
■おいら 蔵王の山男
■ああ愉しき我が心

2: 雪崩れとどろく 雪道を
たどりゃ春風我が頬に
シール外して 雪煙
■おいら 蔵王の山男
■ああ愉しき我が心




新おけら歌集(06/02/26) /楽譜:bunbun(2014/08)
■この歌は大学のワンゲルで覚えたのか寮の登山で覚えたのか忘れてしまった。この曲と「新人哀歌」はよく歌ったような気がする。
 下宿はジェンコがかかるので4年間寮生活を送ったが、新入寮生歓迎の登山(多分4月末?)があって、雁戸山から蔵王に抜けるコース。縦走で熱いは疲れるはで死ぬ思いをして、ようようお釜が目の前というときに猛吹雪。最初はいい感じだったが、そのうち洟が凍って来た。それでもどーにかお釜に到着。が、お釜の景色はただの真っ白なすり鉢。
 ふと気が付くと、サンダル履きのおばあちゃんがオラ達の目の前を通り過ぎる。「すごい!すご過ぎる!」オラ達があれほど難行苦行の末つかんだお釜の景色をサンダル履きで………。尊敬と畏敬の瞳がおばあちゃんを見つめる。10分後、おばあちゃんの正体が分かった。お釜の淵を散策して、ふと下を見ると、舗装した立派な道路があるではないか。かつ観光バスがひきも切らない………。あーぁ、あの縦走は………あの猛吹雪は何だったんだ。
 大学のヒュッテに泊まり、帰りもジェンコが無いので、ひたすら歩いて寮に帰った。そんな青春の1ページである。      2006/02/26