ガラスの風船【F】
ヒロシマに寄せる四つの詩

作詞
作曲
門倉さとし
藤家 虹二


雨だれで書いた 風船は
どこまで飛んで 行けるだろうか
アジサイの咲く ヒロシマへ
 ■風よそっと はこんでおくれ
 ■ガラスの風船は こわれやすいから

ガラスに書いた 風船は
夜露で消えて しまうだろうか
親を知らない 子どもの胸に
 ■風よそっと はこんでおくれ
 ■ガラスの風船は こわれやすいから

指先で書いた 風船は
朝日でとけて しまうだろうか
帰ってこない 兵士の墓に
 ■風よそっと はこんでおくれ
 ■ガラスの風船は こわれやすいからら

心をこめて 風船よ
夜の雲を 見つめながら
今日も涙を こらえている人に
 ■風よそっと はこんでおくれ
 ■ガラスの風船は こわれやすいから

同名異曲: すずき曲 藤家曲 神野曲


新おけら歌集(06/04/04) / 楽譜:ビーさん(06/07)

■月刊ともしび(1977/8−NO27)の投稿欄に載っていたのを作ってみました。作者からのコメントもありますので、転載します。 by bunbun

 月刊ともしびをいつもありがとうございます。取材や講演の連日で全国をかけまわるあわただしさを重ねていますが、お礼に「ガラスの風船」をおおくりします。原水爆運動の統一を願って、作曲家の友人、藤家虹二さんが作ってくれた作品です。ぜひ、歌って下さい。
 なお、わたしが役に立つことがありましたら、いつでも連絡下さい。コマ裏の灯のころから二十数年、わたしは今も、「ともしび」のファンの一人です。
門倉さとし・詩人