・片道10時間超・・・ ・前夜祭 in 権堂 ・ぼくらのいた場所 ・安曇野を巡って・・・ おやきとおやき・・・
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■ 2006年の正月に入って、信州大学のsimuraくんから招待状が届いた。昨年の夏にbunママと二人用のコンサートを開いてくれたおやき教室の4年生である。

■ 学内の定期発表会も無事終え、後は「卒業演奏会」に向けて取り組んいること、また、是非bunママと二人で演奏会に来て欲しい旨の内容であった。
BGM:パッサカリア by Miyata
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■片道10時間超の長丁場「2006年2月18日(土)」■■
 時は2月。今年の大雪は目を見張るものがある。50年とも60年とも言われるほどの大雪である。毎日の雪かきで体中の関節が悲鳴をあげている塩梅だ。長野では秋山郷が大雪で陸の孤島となり、毎日のように報道されている。雪の深浦から雪の長野への旅はかなり辛いものがあった。

 まぁー折角のご招待だし、思い悩んだ末に参加を決めた。 が………、次の問題は交通機関だ。飛行機はこの時分、オラホ(青森空港)ではかなり危ない。んじゃー新幹線。これも八戸新幹線だと、八戸に行くまでにかなりの時間が………。じゃー秋田から秋田新幹線………。といろいろ思案したあげく、羽越線経由でノンビリゆくことにした。いろいろ景色も見えるし、第一、最近は汽車というものに、乗ったことがない。


こんな冬でした!どんだんず・・・・・

 東能代まではmycar。吹雪には出くわさなかったが、能代までは結構な雪の量であった。かつ道路はカチカチ。東能代の駅には、ちゃんと「こまち」駐車場が準備されていた。ここから新潟行きの特急「いなほ8号」に乗り込む。列車内はガラーンとしていて、殆ど誰も乗っていない。
 車掌さんに聞いたら、秋田こまちへ引き継ぐための特急のようである。車窓からの景色が移ろい、旅に出たという感じがしてきた。時間が許すのであれば汽車の旅が一番いい雰囲気を味わえるような気がする。しかしこれからが大変だ。長野まで乗り換え3回を含め10時間の旅の始まりだ。ケツに座りダコができそうである。

 秋田到着。意外に雪は少ない。酒田・鶴岡を経て新潟へと向かう。本荘近くになると海岸の松並木が突然途絶える。昨年の4月に「本荘のうたごえ」の参加した折りにも見たのだが、まつ食い虫の被害で、海岸線の松並木が軒並み立ち枯れて、骸骨のようになっていた。伐採して新しく植林しているようであったが、まだまだ小さい。あと20年は少なくともかかると思われた。幸いなことには青森県の県境は越えていない。何たって、秋田県との県境の町は深浦町なので、越えたらえらいことになる。

 酒田。鶴岡と過ぎる。鶴岡は大学時代を過ごした街である。静でノンビリした感じしかなかったが、この頃は行ったことがないので町並みもかなり変わったと思われる。気が向いたら、遊びに行きたい街の一つである。雪はかなり深かった。
 温海を過ぎ、山形県境を越え新潟県に入る。雪景色は相変わらず続く。村上を過ぎて、ようよう新潟着である。ここからは上越新幹線(Mとき326)に乗り換える。

 しばらくして、遠くに日本アルプスが見え始めた。真っ白な雪の尾根に向かって突き進むような感じである。越後湯沢。道路は乾いているが家々の周りの雪が半端でない。また、平らな建物の上に乗っかっている雪の高さは、怖れ入谷の鬼子母神で、オラホの雪なんぞ問題外の外!というくらいの量である。いやはや多いとは聞いてはいたが、これほどとは思わなかった。
 上越新幹線は群馬県の高崎まで。前橋でPTAの全国大会があった時、埼玉県の熊谷から毎日通勤したのを思い出した。ここで長野新幹線に乗り換える。

 これで3回目の乗り換えである。高崎では結構時間があったので、表に出た。いつも書いて申し訳ないが、喫煙愛好会会員にとって、旅というのはかなりの精神的リスクを背負い込むものでありまして………、まぁー長旅の一服を………ということであります。
 駅前は雪無し。ポカポカ陽気で、先ほどの山々の雪は何だったろうかという程の上天気であった。高崎は駅前の風景とのふれ合いだけで終わった。ここで、長野新幹線(あさま529)に乗り換え、ようよう片道10時間超に及ぶ旅が終わった。しかし、帰りもあるんだよなぁー………(>_<)
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■権堂で前夜祭…■■
 長野は3回目。今回のホテルは1回目と同じサンルートで、長野駅の真ん前である。取りあえずチェックインして落ち着いた。とにかく長い長い列車の旅であった。卒業演奏会は明日。取りあえず到着した旨をおやきさんに連絡。お仕事が一段落したら、夕食を一緒にすることとし、おやきさんのお迎えまで、しばしのごろ寝だ。
 間もなく、おやきさんのお迎え。一緒に職場まで………。歌声とピアノの音がする。明日の仕上げのようである。が、ざわめきが少ない。聞くところによると卒業生のほとんどが風邪を引いたとか、インフルエンザとかで大変な状態とか………。声や演奏は大丈夫なのだろうか………。

 おやきさんの部屋でしばしの歓談。いろんな楽器を見せて貰ったが、中でもお気に入りが「オート・ハープ」である。昔々その昔、五つの赤い風船が「遠い世界に」の中で、チャラーンと引いていたのがこれである。オラ好みの、とてもいい音がする。コードがそんなに無いのが少々気にはなるが、欲しい楽器の一つにチェックを入れた。

 冬の夜は早い。あれこれ話をしている間に暗くなってしまった。おやきさんの案内で懐かしの善光寺へ向かう。イベントがあるらしくすごい人出である。三門が修理中であった。
 サーチライトが天高く灯されて、これでサイレンでもなれば戦時中、いや宇宙戦艦ヤマトの世界である。この光が太陽に届くのに8分………。アンドロメダまでは、んん光年かな………と、お参りとは全く違うことを考えていた。本堂も人でごった返していて、早々にお参りを済ませた。

 おやきさんの行きつけの店は長野の誇る繁華街「権堂」にあるとのことで、ここからブラブラ歩くことにする。緩い下り坂をユックリと歩く。見覚えのおやき専門店も途中にあった。
道の両側に灯籠が並んでいる。中にロウソクが灯され、なかなかの雰囲気である。オリンピックを祈念した「長野灯明まつり」というのだそうで、日本全国から作品が寄せられるとか………。

写真を撮ったが上手く写らなかった。機械的に………だな。人間の目には幻想的に見えるのだが、アホなカメラは表現できないらしい。ここでカメラの腕を云々するようじゃ駄目! 安く簡単に見た目を切り取れないんじゃーカメラといえないでしょう。ん100万円もするカメラと周辺機器があれば、誰でも取れるって。スベニールでパシャ!が、オラ達のカメラだから………。

 権堂着。そー言えば第一回目もここで行合崎3人娘と大騒ぎしたっけ。おやきさんの行きつけの店へはかなりウロチョロし、結果的には権堂見学になった。クラリネットの達人「伝田高広」さんのお店もあった。

おやきさんとbunママ
 おやきさん行きつけのお店の名前は失念したが、安心して飲める店という感じで、大学生とおぼしき一団がかなり盛り上がっていた。おやきさんの職場でもかなりオシャベリをしたつもりだが、料理が来てからも絶え間なく喋っていたような気がする。明日の演奏会の話やら、うたごえの話やら、おやきさんの蘊蓄やらカブトムシ大博士の話など、まぁー、端か見れば他愛もない話なのだろうけど………。

 十二分に飲み+食べ+語り、ホテルまで歩いて帰った。寒かったが、これもまた良しである。オラもbunママも長野のおやきをたらふく堪能し、長旅の疲れもあってかホテルでは、即爆睡であった。

■やっぱりお参り…「2006年2月19日(日)」■■
 昨夜の爆睡のせいか、今朝は気分良く起きた。今日の卒業演奏会は午後からなので、朝食後は善光寺に行くことにした。
 100円バスとかいうのが駅前から出ているというので、それを利用することとした。多分「大門南」で下車し、ブラブラと坂を歩きつつ、両側のお店を見て廻った。

 お店の名前を忘れてしまったが、由緒あるお菓子屋さん(かなり高価なお菓子を売っていた)で甘酒をいただいた。
 店の中は太筆で一気に書いた文字というか造形というか………、そんなので壁から天井まで統一された意匠で、なかなかの雰囲気である。
 お店の写真があったので聞いてみたら、花の回廊のようで、何とも派手で手の込んだ回廊のようである。毎年やってるのかしらん???

ぺーじとっぷ
 ブラブラ行くとデッカーイ「とん辛子」の看板があった。かの有名な「八幡屋礒五郎」である。日本三大七味唐辛子の店である。店の中はとん辛子の匂いでいい感じ。
 そんなに広くはないが、オラでも知ってる店だから、人の出入りが激しい。高いのか安いのかさえ分からなかった。

 善光寺の仲見世だ。昨夜もおやきさんと来たのだが、夜と日中ではまた雰囲気が違う。
 浅草から見ると大分小ぶりだが、いろんなものがある。おやきに乾燥した野草。饅頭に記念の小物と………。思わず足を止めたくなるのが人情ってーもんです。

 bunママは買わないくせに見るのが長い。まぁーしゃーないですね。これまた人情ってーやつですから。オラも少々付き合ったが、すぐに飽きて………。
 よくあるでしょ。デパートでボーっとしてるお父さん族の風景が。あれと同じで、暇をつぶすのが大変です。一服が三服くらいになりますから、身体にも悪いし……… おっと、閑話休題!

 三門は修理中(前回は見た!)仁王門をくぐって本堂にお参り。今回は「戒壇巡り」をpassした。

 そうそう、思い出した。善光寺の「額」の中に五羽の鳩がいるんだって………。あはは、団体様の後ろをついて行ったら、解説の方が説明していて、「この額は、輪王寺宮なんちゃら親王の御筆になり………」と、かなり詳細に鳩の位置を教えてくれました。分かる???
 お帰りは、またまたバスで駅まで………。バスに乗るのはいいものである。景色はユッタリ見えるし、地元の言葉は聞けるし、何より時間がユックリ流れるのがいい!!
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