独立守備隊の歌(A)
昭和04年

作詞
作曲
土井晩翠
中川東男

ああ満洲の大平野
亜細亜大陸 東より
始まるところ黄海の
波打つ岸に端開き
蜿蜒 北に三百里
東亜の文化進め行く
南満洲鉄道の
■守備の任負ふ我が部隊

内と外とのもろもろの
民の環視の的となり
恩威ひとしく施して 
来たるを迎へ同仁の
徳を剣の刃に守る
武人の操いや固め
鉾を枕の夜な夜なの 
■夢にのみ見る永久の栄

普蘭店をば後にして
大石橋を過ぎ行けば
北は奉天 公主嶺
はては長春 一線は
連山関に安東に
二条の鉄路 満洲の
大動脈をなすところ
■守りは堅し 我が備へ

ああ十万の英霊の
静かに眠る太陸に
遺せし勲 承け継ぎて
国威を振ひ東洋の
永き平和を理想とし
務めに尽す守備隊の
■名に永遠に誉あれ
●名に永遠に栄あれ

黄塵暗く天を覆ひ
緑林 風に狂ふとも
鎧の袖の一触れと
降摩の剣 腰に鳴る
炎熱 鉄を溶かす日も
氷雪膚を裂く夜半も
難きに耐へて国防の
■第一線に勇み立つ


歌詞:10/07/07/midi:
■独立守備隊とは、南満洲鉄道の守備にあたった部隊のこと。