雛祭の宵(Cm)
新訂高等小學唱歌(第一學年)/昭和10年


女子用曲
作詞
作曲
作者不詳


ぼんぼりに 灯(ひ)を入るるとて
電燈 殊更 消すもよし
瓔珞(えうらく)ゆれて きらめきて
  ■物語めく 雛祭(ひな)の宵

十二一重(じううにひとえ)の 姫君の
冠少しく 曲がれるを
直すとのべし 手の触れて
  ■桃の花散る 雛祭の宵

官女三人(みたり)の まねすとて
妹 まじめの振舞に
加わりたまふ 母上の
  ■ゑまい(微笑)うれしき 雛祭の宵


■瓔珞(ようらく)とは、古代インドの貴族が珠玉や様々な貴金属を編んで、頭や首、胸などに掛けた装身具のこと。女雛(めびな)の冠の飾り物。
歌詞:08/12/21/midi:09/05/05/おけらの唱歌