旅の後(Bm)
明治唱歌第四集/明治22年12月

作詞
作曲
大和田建樹
上  真行


さくらの宮(みや)の 夕風(ゆふかぜ)
たもとつらねて すゞみうる
  友(とも)はたれと かかたるらん
  友はたれとか うたふらん
たそがれ残(のこ)る いこま山(やま)
かざしに星(ほし)を いたゞきて
  けふはたれにか 向(むか)ふらん
  今(いま)はたれにか 向うらん

加茂川(かもがは)づゝみ 秋(あき)ふけて
いり日(ひ)さびしき 柳(やなぎ)かげ
  なほも心(こころ)ぞ あくがるゝ
  今もこころぞ あくがるゝ
比叡(ひえ)の嶺(ね)おろし たが袖(そで)
かよふかなれし 高殿(たかどの)
  簾(すだれ)しづかに うごかして
  軒(のき)に柳を ふきよせて


歌詞:08/07/13/midi=09/01/25