楽しき農夫(F)
中等音楽教科書2(北村)/明治41年

作詞
作曲
吉丸一昌
シューマン

小鍬(をぐわ)を 肩にかかげ
とぼとぼ辿るや 野良路(みち)
小鎌(をがま)を 腰に差して
  夕暮れ歸るや 溝川
よひ月 既に明(あか)
小牛(こうし)よ いざや急げ
妻子(つまこ)も 待ちてや 詫ぶらん
■かなたの 森の燈(あかり)
■あれこそ我家の ともし火
刈穂を 馬に乗せて
たのしや ゆふべを辿れば
み空に 雁は鳴きて
うれしや 月影出でたり
  のどけき 御世のさまや
となりの 村祭の
太鼓の しらべも 聞えて
■たらりや 笛の音色
■川邊の水瀬に 落ち來る


異名同曲: 楽しき農夫(明治41) 豐年(明治43)

歌詞:11/05/30/midi:11/08/22-13/01/03/おけらの唱歌

■説示と設問■
●説示 一 DCは反始記號と云ひて、其所より再び曲の始めに反るべきことを示す記號なり。
二 譜表中[T.]は一番括弧と云ひ、[U.]は二番括弧と云ひて、反復さるゝ曲に於て、初めは一番括弧内の小節を歌ひて二番括弧を除き、二度目には一番括弧を除きて二番括弧に行くべきことを示すものなり。