汽車の旅(A)
中等音楽教科書2(北村)/明治41年

作詞
作曲
吉丸 一昌
北村 季晴


千里(ちさと)の山坂 ひたばしり
くるまは 煙を後にして
樂しの希望(のぞみ)を 載せ行く時
嬉しの旅路を 驅(か)け行く時
響くや 轍(わだち)の轟きに
  ■こころも空にぞ 勇むなり

千里の野山を 束の間に
過ぎ行く旅路の 面白や
遥かのみ空に 見えたる山
(たちま)ち來りて やがては行く
送りて迎へて 幾度(いくたび)
  ■數多(あまた)の野山は 窓に入る

●同名異曲: 新編教育唱歌(明治29) 中等音楽1(明治41)
新尋常小学2(昭和07)

歌詞:11/05/30/midi:11/08/22/おけらの唱歌
■説示と設問■
●設問 一 當曲は何調ならん。
二 音符の上又は下に附記せられたる小點は、何の効用をなすものぞ。