戦場の月(F)
新編教育唱歌集6(明治38年)

作詞
作曲
作者不詳


わがふる郷に 見し月の
今宵ばかりは ただならで
敵や來ると 待つほどに
  ■耳をつらぬく 喇叭の音

進めすゝめの 號令に
野こえ山こえ 谷こえて
入りつ亂つ 戦へば
  ■月はやうやく かたぶきぬ

三合四合も 戦ひて
夜はほのぼのと しらむ頃
敵はこらへず 退けば
  ■かちどき湧くや み方の陣

野もせにちりしく 物の具を
照す残月 淡(うす)くして
遠くいななく 駒の聲
  ■送る朝風 こゝちよし

●同名異曲: 幼年唱歌(明治33) 新編教育6(明治39) 尋常小学2(明治44)
幼年唱歌1(大正4) うたのほん下(昭和16)

歌詞:09/04/10/midi:09/06/01