陸戦(C)
新編教育唱歌集4(明治39年)

作詞
作曲
作者不詳


森にたなびく うす霞
間をぬひて、うごめくは
紛れもあらぬ 敵兵ぞ
戦闘今に はじまらん
手なみ見するは この時ぞ
  ■おくれは取らじ、いざ進め

  

雙眼鏡を 手にとりて
立てる身方の 司令官
時は到ると さしまねく
傳令命(めい)を かしこみて
飛鳥のごとく 駆けてゆく
  ■馬上の様の いさましや
撃ての號令 よしさらば
一齊射撃 こゝちよや
(かしら)かすめて 鳴りすぐる
(たま)の音 はや耳なれぬ
聞くもたのもし 勇み立ち
  ■いなゝきかはす 駒の聲

進撃喇叭 鳴りわたる
すはや 待ちたる突撃ぞ
銃劔構えて 押しよする
勇敢無雙の わが歩兵
敵はいかでか 支(さゝ)ふべき
  ■あれ見よ 身方の聯隊旗
小山の上に 砲列を
身方は布(し)きて 火の雨を
敵陣めがけて あびせたり
響は天地を うごかして
ぱっと立ちたる 砂けむり
  ■はれたるあとは 敵もなし


歌詞:09/04/10/midi:09/06/01