小き兵士(F)
新編教育唱歌集2(明治29年)

作詞
作曲
作者不詳
(つつ)をになひて 行列たてて
をゝしく進む わが歩兵
一たび國に ことあるときは
敵をやぶりて しりぞけん
■いざいざわれら 小さき兵士
■すゝめや 紙の旗たてて

夜さへねむらず 砦をきづき
あたにそなふる 工兵は
地中に道を 掘りつゝ進み
敵の砲臺 こぼ(毀)つらん
■いざいざわれら 小さき兵士
■すゝめや 紙の旗たてて

肥えたる馬に うち跨りて
をゝしく進む わが騎兵
いかほどかたき 敵陣とても
つくにやぶれぬ ことやある
■いざいざわれら 小さき兵士
■すゝめや 紙の旗たてて

弾丸はこび 兵糧(ひょうろう)おくり
戦地にむかふ 輜重兵(しちょうへい)
わが戦捷(せんしょう)の いさををわかち
ともに凱歌を うたふらん
■いざいざわれら 小さき兵士
■すゝめや 紙の旗たてて

砦も城も ただ一撃(ひとうち)
うちて乗りとる 砲兵は
いさみてすゝむ 歩兵をたすけ
敵を千里に はらふらん
■いざいざわれら 小さき兵士
■すゝめや 紙の旗たてて
●毀つ=打ち壊す
●輜重=軍需品の補給


歌詞:09/04/10/midi:09/05/25