吉野山(G)
中等唱歌/明治42年5月

作詞
作曲
吉岡 郷甫
小山作之助


(ふもと)も峯(みね)も 咲きうづむ
花の白雲(しらくも) 立ちなびく
  吉野の山の 曙(あけぼの)
  唯(ただ)うるはしと 見る勿(なか)
ここにても 雲居(くもい)の桜 咲きにけり
唯かりそめの 宿と思ふに
  御階(みはし)のさくら 徒(いたづら)
  昔に帰る 春待ちし
  ■涙のいにしへ 思ひ酌(くめ)
  ■涙のいにしへ 思ひ酌よ

千本(ちもと)の花を 掃(は)き捨てて
白き嵐の 吹きさわぐ
  吉野の山の 夕暮(ゆふぐれ)
  唯くちをしと 見る勿れ
かへらじと かねて思へば あづさゆみ
なきかずに入(い)る 名をぞ止(とど)むる
  縄手(なはて)の風の はげしくて
  若木(わかき)の楠(くす)の 折れたりし
  ■涙のいにしへ ……ref……

●同名異曲: 新編教育5(明治39) 中等唱歌(明治42)
新尋常6(昭和07

歌詞:08/03/13:midi:10/01/11-16/02/22/おけらの唱歌