■第六篇についで第七篇をお贈り致します。この第七篇は中央合唱団の創立十周年を記念して出版されました。歌集は歌われてはじめて生きたものになります。そこに歌集と合唱団の活動との深いつながりがあります。
■中央合唱団は創立当初から歌う青年歌集といってよい位歌集の歌を歌いひろめてきました。十周年を記念して心からの感謝をおくりたいと、思います。今では全国に中心合唱団があって同じ活動をしております。そうして、その活動の中から生れた、多くの創作で青年歌集がかざられるようになりました。
三池斗争に参加した全国各地からのうたごえ代表は、地元の労働者とともに三池うたごえ行動隊を組織して、活動しました。その中から「どんと来い」「みんなで敵をうて」「がんばろう」などはすでに全国の労働者のうたとなりつつありますが、第七篇の中に生き生きと輝いております。
■ソヴェトの新しい歌曲、古い民謡もきっと喜んでいただかれると思います。いつも溌らつと祖国の建設をうたっている朝鮮歌曲、アメリカの音楽運動から送られた労働歌も登場しました。
中国では日本国民の安保斗争を支持して歌曲が、大々的に創作されました。日本でもこの斗争には、多くの芸術家、音楽家が参加したので、国民的な歌曲や音楽がやがて創造されることが期待されております。世界各国の名曲を含めて御紹介したい歌が多く、第八篇に割愛致しましたが、尚御希望の曲や創作を、うたう会や合唱団の活動とともに、およせ下さることを御願い致します。
■国民みんなの心からの願い「平和」の為に、この歌集が少しでも御役に立つよう、皆様で生き生きと歌って下さるよう心から重ねて御願い致します。
では、「1960年日本のうたごえ祭典」には、青年歌集かた手に明るい元気な歌声で御あいさつをかわしましょう。 |