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青年歌集/第七篇 「中央合唱団創立十周年を記念して」
昭和35年12月01日 発行
関 鑑子編著  定価100円
昭和36年07月10日 再版
■第六篇についで第七篇をお贈り致します。この第七篇は中央合唱団の創立十周年を記念して出版されました。歌集は歌われてはじめて生きたものになります。そこに歌集と合唱団の活動との深いつながりがあります。

■中央合唱団は創立当初から歌う青年歌集といってよい位歌集の歌を歌いひろめてきました。十周年を記念して心からの感謝をおくりたいと、思います。今では全国に中心合唱団があって同じ活動をしております。そうして、その活動の中から生れた、多くの創作で青年歌集がかざられるようになりました。
 三池斗争に参加した全国各地からのうたごえ代表は、地元の労働者とともに三池うたごえ行動隊を組織して、活動しました。その中から「どんと来い」「みんなで敵をうて」「がんばろう」などはすでに全国の労働者のうたとなりつつありますが、第七篇の中に生き生きと輝いております。

■ソヴェトの新しい歌曲、古い民謡もきっと喜んでいただかれると思います。いつも溌らつと祖国の建設をうたっている朝鮮歌曲、アメリカの音楽運動から送られた労働歌も登場しました。
 中国では日本国民の安保斗争を支持して歌曲が、大々的に創作されました。日本でもこの斗争には、多くの芸術家、音楽家が参加したので、国民的な歌曲や音楽がやがて創造されることが期待されております。世界各国の名曲を含めて御紹介したい歌が多く、第八篇に割愛致しましたが、尚御希望の曲や創作を、うたう会や合唱団の活動とともに、およせ下さることを御願い致します。

■国民みんなの心からの願い「平和」の為に、この歌集が少しでも御役に立つよう、皆様で生き生きと歌って下さるよう心から重ねて御願い致します。
 では、「1960年日本のうたごえ祭典」には、青年歌集かた手に明るい元気な歌声で御あいさつをかわしましょう。
1960年10月 関 鑑子(於:音楽センター) 青年歌集 pagetop




















青年歌集/第八篇 「日本のうたごえ祭典十周年を記念して」
昭和37年12月01日 発行 関 鑑子編著  定価100円
日本のうたごえ祭典10周年記念
■中央合合唱団をはじめ、地方、産業の全国の中心合唱団一何えば北海道合唱団、仙台合唱団、名古屋青年合唱団、関西合唱団、九州青年合唱団や、国鉄、電通の歌ごえサークル協議会等々が力を合せて、日本のうたごえ運動が起され、年一回全国的な規模で大音楽会を1952年12月.東京に開催してから丁度十年になります。

■ 年毎に量・質ともに発展してゆくことはこの運動が労働者を中心とする国民の生活とかたく結びついて、その斗いや喜び、苦しみを如実に歌ってきたからだと思います。「がんばろう」の歌、「ようこそガガーリン」の歌をとってみると数日ならずで日本中にひびきました。
 便利なラジオもテレビも使えなくても、各合唱団、活動家の素早い行動が一枚の楽譜に幾千の生命を与えるからです。そこに青年歌集のもつ意義が大きくうかんできます。

■ 第八篇は1962年ヘルシンキでの第八回世界青年学生平和友好祭をもあわせて記念しているので、とくにA・A諸国の歌曲が集められました。折から「キューバ・シー」をはじめ皆様の愛唱されることをまっております。
 ロシア歌曲も、十八才は勿論きっと喜んでいただかれると思います。日本の創作曲がますます多くなりました。その中から各地・各職場でひろく歌われているものを順次のせてゆくつもりです。今年は祭典にあたって創作のコンクールもありますので、郷土の歌と踊り−民謡のほりおこしとともに今後の発展が大いに期待されます。

■ この編集の最後の頃になって私共は悲しい報らせをうけました。それは九州三池炭礦の労働者、あの三池斗争の中で労働者の斗いと生活をまざまざと日本中の人々に訴えた歌曲の数々を作曲ざれた荒木栄氏の逝去でした。この第八篇にも既に「がんばろう」、「心はいつも夜明けだ」、「仲間の歌」が選曲されておりました。謹しんで御冥福を祈るとともに、・日本のうたごえ運動に永久に生きる立派な大きい功績を称えたいと思います。

■ この第八篇が皆様の御手にわたる頃は1962年日本のうたごえ祭典が盛大に開かれていることでしょう。
1962年11月関 鑑子(於:音楽センター) 青年歌集 pagetop




















青年歌集/第九篇 「日本のうたごえ合唱団訪ソ公演記念
昭和40年06月01日 発行 関 鑑子編著  定価100円
■1964年は日本のうたごえ合唱団の訪ソ公演が行われ、レニングラードをはじめソビエト五つの共和国で23回の演奏会と、職場やソフホーズでの訪問演奏で交流を深めて帰国いたしましたので、青年歌集第九篇はそれを記念して、いくつかの珍らしい曲をお土産として集録いたしました。

■表紙の写真はミンスクのトラクター工場のサークルの皆さんと合唱団員が楽しく交歓しているところです。音楽は世界の共通語!すぐに親しくなって一しょに歌う、楽しい風景は日本国内と変りません。老革命家合喝団との合唱など祖父母と孫たちほどの年のちがいを越えた心のゆきかいに手をとりあい、泪をながして歌っていました。

■各国の歌を紹介するものの喜びは大きいものですが、また各国語のもつ語勢やニュアンスが日本語で弱められるのには頭を悩まします。いろいろ工夫をしております。今までのものも此度改訳したものがあります。今後もますます研究を深めてゆきたいと思っております。
 御協力下さった、橋本みさご様はじめ、各国語で多くの方々に御援助いただきましたことをあつく御礼申上げます。
 愛唱下さる皆様には新しい訳しかたでとまどわれることがあるかと恐縮しておりますが、中央合合唱団で幾度か試して研究を重ねております。御気ずきの点は何卒おっしゃって下さいませ。

■巻を重ねる毎に難しくなることをさけ、簡素で明朗な曲を選ぷように注意しております。創作曲の優れたもの、愛唱されるものの数がますます多くなり、年2千曲創作をめざしているのですから当然とはいえ、選曲に困るほどになりました。
 日本のうたごえ運動にとってこんなうれしいことはありません。歌いひろめ、作りひろめ、民謡をほりお
こしひろめ、日本のうたごえ一千万にむかって新しい歌集が御役に立つように心から願っております。
1965年5月 関 鑑子(於:音楽センター) 青年歌集 pagetop




















青年歌集/第十篇 「中央合唱団創立20周年記念」
昭和44年12月01日 発行 関 鑑子編著  定価200円
昭和36年05月15日 再版
■中央合唱団の創立20周年に「青年歌集第十篇」を皆様にお贈りすることができて何よりうれしく思っております。

■編集にとりかかってから、私の病気のために二年も経ってしまって、全国から催足をいただいき申しわけなく思っていたからです。その間に、ますます創作歌曲は多くなり、一方みんなうたう会やサークル用の各国歌曲はますます必要となり、訳詞は歌いやすく、しかも原詩の心を失わない、リズムと流れをうまく調和させたいなど、いつも同じ悩みに、時がたってしまいましたが、耳もとに胸にひびく皆様の若々しい歌ごえにはげまされて、ようやくできあがりました。

■ 1970年にむけ、わきあがる職場や地域のみんなうたう会、集会やデモやさまざまな闘争に、お役に立てよと、一冊、一冊のはばたきに希望と期待をこめてお贈りいたします。
1969年11月 関 鑑子(於:音楽センター) 青年歌集 pagetop

●「第10篇」と「特集」は「エーちゃん」と「lunatyさん」より、資料を提供いただきました。ありがとう! (^o^)
第五篇の巻頭写真 特集の巻頭写真 各巻の裏表紙