五月のうた 【Bb】
+荒木栄作品集+



作詞
作曲
森田ヤエ子
荒木  栄

1: あふれる想い出よ五月
旗も心も 眼差しも
輝くよ五月 五月
美しい平和の闘いに
■いま君を おくろう

3: 息づまる想い出よ五月
町も野原も荒らされた
故郷の五月 五月
うたごえを平和の砦に
■いま君を おくろう

2: 懐かしい想い出よ五月
列も足取りも 大地も
踊るよ五月 五月
たくましい独立の闘いに
■いま君を おくろう



新おけら歌集(01/04/09) / 楽譜:ビーさん(2004/09)・bunbun(2015/04)

■荒木栄と共に九州のうたごえ運動をすすめてきた神谷国善氏が東京の音楽センターに勤務することになり、大牟田労働会館で開かれた歓送会の時に歌い贈られた曲。
■神野さんちの「荒木栄歌う会」の本多さんから、第2節のメロディの違いを指摘されました。某センターの作品集からは、判断出来ませんでしたので、同じメロディにしてましたが、訂正してUpしました。
bunbun(2017/05/13)
■♪〜あふれる想い出よ五月…。1962年、労働者作曲家・荒木栄の友人で当時、全九州合唱団会議事務局長だった神谷国善が、音楽センター勤務のため上京する歓送会で贈られた歌。
 神谷は荒木に一番好きな季節を聞かれ、若葉、鯉のぼりの季節であり、長じて兄妹4人揃ってメーデーに参加した喜びの5月と答えていた。神谷は戦争も貧乏も搾取も差別もない社会への夢に向かって九州のうたごえ運動の「あふれる想い出」「なつかしい想い出」、三池・安保闘争の「息づまる想い出」が歌い込まれたと解説(新日本出版社『荒木栄の歌と生涯』)。
 二人は歓送会が最後の別れとなり、荒木はこの年の秋、転移性肝癌で没した。
うた新「歌の小箱」105(08/05/05)