島人ぬ宝 (Gm)

作詞
作曲
BEGIN


僕が生まれたこの島の空を
僕はどれくらい知ってるんだろう
輝く星も 流れる雲も
名前を聞かれてもわからない
でも誰より 誰よりも知っている
悲しい時も 嬉しい時も
何度も見上げていたこの空を
  ■教科書に書いてある だけじゃわからない
  ■大切な物がきっと ここにあるはずさ
  ■それが島人ぬ宝(しまんちゅぬたから)

僕が生まれたこの島の海を
僕はどれくらい知ってるんだろう
汚れてくサンゴも 減って行く魚も
どうしたらいいのかわからない
でも誰より 誰よりも知っている
砂にまみれて 波にゆられて
少しづつ変わってゆくこの海を
  ■テレビでは映せない ラジオでも流せない
  ■大切な物がきっと ここにあるはずさ
  ■それが島人ぬ宝(しまんちゅぬたから)

僕が生まれたこの島の唄を
僕はどれくらい知ってるんだろう
トゥパラーマも デンサー節も
言葉の意味さえわからない
でも誰より 誰よりも知っている
祝いの夜も 祭りの朝も
何処からか聞こえてくるこの唄を
  ■いつの日かこの島を 離れてくその日まで
  ■大切な物をもっと 深く知っていたい
  ■それが島人ぬ宝(しまんちゅぬたから)

それが島人ぬ宝 それが島人ぬ宝




新おけら歌集(05/**/**) / 楽譜:ビーさん(05/01-09/07)

■2001年10月のNHK沖縄主催「新しい沖縄のうた」コンサートのために書き下ろされ、翌年レコード化された歌。島人(しまんちゅ)とは沖縄の人のこと。
 作詞作曲のBEGINは沖縄県石垣島出身の幼馴染み3人組のバンドで、1988年の友人の結婚パーティーで初めてBEGINとして演奏。89年TBS系番組「イカすバンド天国」を経て90年にデビュー。「涙そうそう」(森山良子詞)も作曲している。「島人ぬ宝」は、沖縄の本土復帰30周年に向け、石垣島の中学生たちが島への想いを書いた詩をもとに作られた。
 當眞嗣一前沖縄県立博物館館長はこの歌に触れ、「島人ぬ宝は島人としての誇り、それを支える歴史・文化、それを育む自然」と記している(2002年12/18琉球新報タ刊)。
うた新「歌の小箱」19(06/06/05)