山帰来【F】

作詞
作曲
森田ヤヱ子
岩本 東洋


山帰来(さんきらい)の 実が熟れて
秋の陽射しに 輝く
亀甲模様に 伸びる荊(いばら)
  ■赤く てんてん つぶらな瞳

夏の実

秋の実
乙姫の 簪(かんざし)
故郷(ふるさと)の野に 手(た)折り
黒髪にのせた 遠い想い出
  ■赤く てんてん 甦らせる

ただ一人の 弟は
駆り立てられた 戦争で
傷つき病んだ麓(ふもと)の崖に
  ■赤く てんてん 目に染みる今

山帰来の 実が熟れて
秋の陽射しに 輝く
せせらぎに映え 差し伸べる手に
  ■赤く てんてん 円(まろ)やかな実よ



新おけら歌集(10/06/21)うた新紹介曲 / 楽譜:ビーさん(10/08-12/09)

■作曲の岩本東洋さんは、荒木栄や森田ヤヱ子さんらと、一緒に創作活動をされていたかた。
■山帰来
(さんきらい)は、サルトリイバラ(猿捕茨)の別名。ツルで枝に棘があり、網のように絡み合っているので、猿でも捕まってしまう………が、名前の由来みたい。葉っぱはツヤがあって大きいので、餅をはさんでいたような………。小豆まんまはオオイタドリの葉っぱか、朴の葉っぱ。そうそう、笹も使ってる。あはは、笹餅食いたくなった………。
2010/06/21 by bunbun・