別れ【Dm】
ロシア・ロマンス50選

作詞
作曲
訳詞
コリツォフ
グリリョフ
森 おくじ
1: 青春の 朝の星
いとしい恋人よ
瞳に愛の火が
明るく燃えていた
五月の朝はやく
若葉の森かげで
■互いに見つめあい
■手をとりささやいた

3: つもる雪の中で
君の頬は染まリ
雪をとび散らせて
はげしくすがりつき
「せめてものお願い
明るく別れて」と
■涙にむせびつつ
■とだえたその言葉

2: やさしいほほえみの
君も今はいない!
二人の安らかな
月日が目に浮かぷ!
あの忘れられない
最後の冬の夜
■別れの悲しみを
■そっと君に告げた



新おけら歌集(2017/07/09)ロシア・ロマンス50選 / 楽譜:bunbun(2017/08)
■青春の恋を甘美なメロディーで歌ったこの作品は、グリリョフの書いた歌のなかでも特にヒットし・広く愛唱されました。ソビエト時代になってからも・この歌は民謡のように歌い継がれて、ロシアの拝情歌として人々の心の中に生き続けてきたようです。作詞者のコリツォフ(1809〜1842)は、農村出身の詩人で、農民の働く喜びや故郷の大地を暖かく歌いあげました。この歌は都会的な感触で書かれていて、恋のあざやかな余韻が印象に残ります。