みんなのなかへ 【F】

作詞
作曲
小森香子
中田喜直


心安らぐ朝がほしい
子どもたちの青い空に きのこ雲はいらない
だから さあ出かけよう みんなの中へ
明日はきっと ほほえみかわすだろう
明日はきっと ほほえみかわすだろう

心安らぐ日々がほしい
娘たちの花畑に 流される血はいらない
だから さあ出かけよう みんなの中へ
明日はきっと ほほえみかわすだろう
明日はきっと ほほえみかわすだろう

心安らぐ夜がほしい
母親たちの子守歌に 爆音はいらない
だから さあ出かけよう みんなの中へ
明日はきっと ほほえみかわすだろう
明日はきっと ほほえみかわすだろう




新おけら歌集(03/08/10) / 日うたinながの(03/11)
楽譜:ビーさん(2004/09)
■1983年、6月から約半年間、うた新で「写真と詩で語る”平和の詩(うた)”」を連載した。その第1回目6/20号で森下一徹氏の写真と共に紹介した3編の詩の一つ、詩人小森さんの「みんなのなかへ」に、うた新愛読者の一人であった作曲家故中田喜直氏が注目して作曲。中田氏は「反核運動のために新しい歌をと思っていた私の思いにぴったりの詩を自分で選んだことが嬉しく、三回も作曲し直して、やっと詩にぴったりの曲ができたと思う」と、小森さんに手紙を書いている。
 この曲は、発表されて間もなく、女声合唱のレパートリーとしてとりあげられ、83年日本のうたこえ祭典でも合同曲として演奏。84年メーデー歌集のタイトル曲にもなった。以後、全国で歌いつがれている。
No moer Hibakusha10(うた新/2004年)