マンコロのうた 【F】

作詞
作曲
三浦 朗生

1: さぁーて皆さんこんにちわ
これから始まるこの歌は
鉄ちゃんマンコロ俺たちの
とても悲しい 物語
■アアアアアア アア
■とにかく聞いてくれ

5: 通勤電車は 一杯で
通勤バスも 一杯で
会社の帰りに 一杯で
明日も仕事が 一杯だ
■アアアアアア アア
■何とかならないか

2: 鉄屋は 男の仕事だと
夢も大きく 入社した
高熱作業の きびしさに
痩せこけてゆく この体
■アアアアアア アア
■何とかならないか

6: 転炉の職場は キラキラと
どこもかしこもグラファイト
風呂場で仲間に笑われた
へその中まで光ってた
■アアアアアア アア
■笑うに笑えない

3: 空にぼんやり お月さま
今ごろ社長は 高いびき
眠くて眠くて たまらない
そろそろ今夜も夜が明ける
■アアアアアア アア
■辛いぞ三交替

7: いつも誰かに見られてる
ものも言えないこの職場
ここは誰も見ていない
臭い中で筆をとる
■アアアアアア アア
■なんでも書いたるぞ

4: 夜勤帰りの バスの中
つり革つかんで寝てしまう
常昼出勤でお早うさん(オッス)
俺たちゃこれから夜になる
■アアアアアア アア
■辛いぞ三交替
8: そこで僕達 がんばるぞ
鉄ちゃんマンコロ許さない
明日を呼ぶ呼ぶ仲間達
固く手を取り腕組もう
■アアアアアア アア
■俺たちゃがんばるぞ



新おけら歌集(03/05/17) / 楽譜:ビーさん(2004/09)
■1967年、日本のうたごえ歌曲集掲載。当時、鉄鋼労働者は高熱重筋作業と昼夜のない交替勤務で、定年満期を勤め上げると死んでしまう「マンコロ労働者」と呼ばれていました。尚、三浦朗生さんは「おふくろに」の作者です。