くぐり戸 【Eb】
ロシア・ロマンス50選

作詞
作曲
訳詞
ブディシチョフ
オブホフ
森 おくじ
1: さわやかに 暮れゆく夜
星かげ 空にともリ
リラの花は 銀色
真珠の 玉のよう
■こっそりくぐり戸あけて
■庭の中へ おいで
■いつも 黒いマントを
■忘れないでおいで
2: 花かおる 茂みのかげ
あずまやの 中で待つ
いとしい人はレースを
顔からはずすでしょう…
■こっそりくぐり戸あけて
■庭の中へ おいで
■いつも 黒いマントを
■忘れないでおいで




新おけら歌集(2017/07/09)ロシア・ロマンス50選 / 楽譜:bunbun(2017/11)
■あずまやで待つ美しい人のもとへ、くぐり戸をあけて、そっと忍んでゆく恋の夜を描いたこの歌は、新しい感覚の抒情をめざしたオブホフの作品です。ロシア的なほのかな哀愁につつまれ、特に後半のワルツの旋律が甘くおおらかに流れて、聞く人を魅了します。作曲者オブホフの職業は、音楽の仕事とまったく関係のない弁護士ですが、この歌はたちまちヒット曲となって流行、現在まで歌い続けられてきました「シンフォニック・ロマンス歌謡」といわれる新しいスタイルのひとつです。