秋桜(コスモス)【Em】
+1977(昭和52)年、山口百恵+

作詞
作曲
さだ まさし


薄紅のコスモスが 秋の日の
何気ない陽だまりに 揺れている
この頃 涙もろくなった母が
庭先でひとつ 咳をする
  縁側でアルバムを 開いては
  私の幼い日の思い出を
  何度も同じ話 繰り返す
  独り言みたいに 小さな声で
■こんな小春日和の 穏やかな日は
■あなたの優しさが 沁(し)みてくる
■明日(あした)嫁(とつ)ぐ私に 苦労はしても
■笑い話に 時が変えるよ 心配要らないと笑った

あれこれと思い出を たどったら
いつの日も一人では なかったと
今更ながら 我儘(わがまま)な私に
唇噛んでいます
  明日への荷造りに 手を借りて
  しばらくは楽しげにいたけれど
  突然涙こぼし 元気でと
  何度も何度も 繰り返す母
■有難うの言葉を 噛み締めながら
■生きてみます 私なりに
■こんな小春日和の 穏やかな日は
■もう少し あなたの 子供でいさせてください




新おけら歌集(07/12/12) / 楽譜:ビーさん(08/01-13/07)