彼は若かった【Cm】
+映画 炭坑+

詞曲
訳詞
ロシア歌曲
島村 喬


街の広場で ギターを鳴らす
恋はその日の 出来心
  ■娘はきれい 俺らは若い
  ■それであわなきゃ 変なもの

ここは豊かな 炭坑町さ
俺らはそこの 炭坑夫
  ■飲もよ唄およ 俺らは若い
  ■明日は地の底 娘じゃない


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新おけら歌集(10/10/10-12/25)ロシアの詩 / 楽譜:ビーさん(10/12)
■彼は若かった(映画「炭坑」より)
 この歌曲はドンバス、クズバス、カラガンダ、スーチャンなどの炭鉱でひどく流行した。
 1945年、第二次大戦が終わる時に、復興をめざして増炭計画を実施した。映画「炭坑」はそうした目的の宣伝にあったあだが、映画は面白かった。
 毎日、酒ばかり飲んで働こうとしない若い抗夫と、真面目な青年抗夫の、娘をあいだにした葛藤を描いたものだが、この増炭計画を懐疑の眼でみている酒のみの方青年は、ついに相手からコテンコテンに殴ぐられるし、娘から去られるが、それでも生活態度を変えず、その炭坑街をギターを一提抱えて去っていく、という筋である。そんな自由を例え映副こしろ、認めたというところに面白さがあるし、歌のメロディーも歌詞もとぼけたところがあって愉快である。
1960/01/28 百瀬三郎【島村喬】