1 |
友よ 君が雑木(ざつぼく)で造る
俺の 棺桶には
先端から少し 下がった処に
小さな穴を
開けておいてくれ
あんなに暗く 狭い空間に
閉じこめられる なんて
■緑の空気も
■せせらぎの音も
■入ってこないなんて
■俺には死ぬより
■恐ろしいのさ
|
3 |
友よ 棺桶にそっぽを向いて
やっと 逝ったなんて
小さな声でも 言わないでくれ
それを言ったら
お仕舞いじゃないか
笑って許そう それが本音なら
手を振って 送ってくれ
■もう逢えないのは
■悲しいけれど
■逢えて よかった
■さようならも言えない
■これがさようなら
|