ひとつぶの涙【F】

作詞
作曲
笠木  透
上田 達生


この地上にひとりでも
飢えている人がいるかぎり
私たちの食事は どこか楽しくはないでしょう
この地上にひとりでも
失業している人がいる限り
私たちの労働は どこか気が重いことでしょう
 ■ひとつぶの麦を ひとつぶの汗を
 ■ひとつぶの怒りを ひとつぶの涙を

この地上にひとりでも
差別されている人がいる限り
私たちの遊びは どこか楽しくはないでしょう
この地上にひとりでも
戦争で死ぬ人がいる限り
私たちの生存は どこか後ろめたいことでしょう
 ■ひとつぶの麦を ひとつぶの汗を
 ■ひとつぶの怒りを ひとつぶの涙を

 ●ひとつぶの麦を ひとつぶの汗を
 ●ひとつぶの怒りを ひとつぶの涙を




新おけら歌集(07/01/12) /楽譜:ビーさん(07/02-09/07)
■作曲者は、山口県でフィールド・フォークをすすめている「凪の座」のメンバーで陶芸家。地域に根ざした民衆の表現活動を展開している。
■歌詞チェック:すずき産地(2009/01/11) ありがとさんです!

■♪〜この地上に1人でも飢えている人がいる限り…
 創作は1987年。山口県光市のフォークグループ「凪の座」が発表した。凪の座はフィールドフォーク(地域に根ざす民衆の表現活動を展開)を進めるグループで、座員でありこの歌の作曲者・上田達生は陶芸家。2005年、作詩者のフォークシンガー笠木透が提唱し開かれた「憲法フォークジャンボリー」(8月、東京)では、この歌も歌われたが、上田はジャンボリーに向けて「戦争の火消し壼」をピースグッズとして製作。自宅が火事で全焼した矢先だったが、全国のフォーク仲間の励ましで上京した。
 笠木はこの曲の解説で「この国で、今、どうしても言いたいことを言っておく。それがフォークソング」と綴っている。
うた新「歌の小箱」100(08/03/24)