走るよトロイカ 【Em】
ロシア・ロマンス50選

作詞
作曲
訳詞
ヴィヤゼムスキー
ブラホフ
森 おくじ
1: 粉雪 けちらし
走る トロイカ
鈴の音 たのしく
野原に ひびく。
■走るよトロイカ
■あの娘のもとへ
■走るよ走る
■あの娘のもとへ。

4: 鈴の音 とまって
降り立つ 馭者に
きれいな娘が
そら 出迎えた。
■走るよトロイカ
■あの娘のもとへ
■走るよ走る
■あの娘のもとへ。

2: 手綱を とるのは
どこの 若者
はるかな 夜道を
どこまで急ぐ。
■走るよトロイカ
■あの娘のもとへ
■走るよ走る
■あの娘のもとへ。

5: 着いたよ トロイカ
あの娘の もとへ
かわいい笑顔の
あの娘のもとへ。
■走るよトロイカ
■あの娘のもとへ
■走るよ走る
■あの娘のもとへ。

3: 明かりが 見えたよ
あの村の 灯が
乗り手は うたうよ
声たからかに。
■走るよトロイカ
■あの娘のもとへ
■走るよ走る
■あの娘のもとへ。



新おけら歌集(2017/07/09)ロシア・ロマンス50選 / 楽譜:bunbun(2017/08)
■民謡として伝えられてきたこの歌は、実はロマンス歌謡として創作された作品でした。作詞をしたヴヤゼムスキー(1792〜1878)は、ロシア・ロマン派の初期の詩人で、彼は今までの暗いイメージのトロイカを、生きいきとした生活の中でとらえ、明るいリズムのある詩で描いてみせました。作曲家ブラホフ(1822〜1885)は、親しみやすい大衆的なメロディーで沢山の傑作を書いていますが、この歌でもジプシーの旋律の抑揚を巧みにとり入れて歌い、大へんな人気を得て流行しました。