一本の鉛筆【G】

作詞
作曲
松山善三
佐藤 勝


あなたに 聞いてもらいたい あなたに 読んでもらいたい
あなたに 歌ってもらいたい あなたに 信じてもらいたい
一本の鉛筆があれば 私は あなたへの愛を書く
一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと 私は書く

あなたに 愛をおくりたい あなたに 夢をおくりたい
あなたに 春をおくりたい あなたに 世界をおくりたい
一枚のザラ紙があれば 私は子どもが欲しいと書く
一枚のザラ紙があれば あなたを返してと 私は書く

一本の鉛筆があれば 八月六日の朝と書く
一本の鉛筆があれば 人間のいのちと 私は書く



新おけら歌集(04/01/15) / 楽譜:ビーさん(2004/09)
■1974年、第1回広島平和音楽祭で実行委員長を務めた古賀政男のプロデュースで美空ひばりのために書き下ろされた曲。
■♪〜一本の鉛筆があれば…。第1回広島平和音楽祭(1974年8/9)で、美空ひばりがうたった歌。自身の好きな曲ベスト10にこの歌を挙げている。
 美空ひばりは6歳の時、横須賀の海兵隊に行く父親の壮行会で「九投の母」を歌った。その後、母子5人は横浜大空襲から辛うじて命長らえる等を体験した。
 戦後、歌手、俳優として大スターの道を歩んだ美空ひばりだが、平和音楽祭の前年、弟の不祥事、暴力団との関係等のためNHK紅白歌合戦に落選。マスコミのバッシングに晒されていた。音楽祭では自分の戦争体験を伝え、「一本の鉛筆」を歌う前に「茨の道が続こうと平和のために我歌う」と語った。大腿骨骨頭壊死と肝臓病で入院の翌88年、第15回同音楽祭でも楽屋で点滴を打ちながらこの歌を演奏した(翌年、死去)。
うた新「歌の小箱」160(**/**/**)