アンジェラスの鐘【Ｆ】
作詞
作曲		 梅原　司平

１
この街にまた夏が来て　川面光り緑萌えて
坂の街に歌はあふれて　遠い日々を想う
　　■私の街　長崎　消さないで愛の灯
　　■アンジェラスの鐘よ　歌うなら平和を
２ 薄紅の夾竹桃は　あの日消えた乙女達
恋も知らず愛も告げずに　風に揺れる花よ
　　■私の街　長崎　……ref……
３ 鐘の音が入江を渡り
街に夜の帳（とばり）下りて
稲佐山に流れる星は　遠い夏の生命
　　■私の街　長崎　……ref……



新おけら歌集(08/06/19) / 楽譜：ビーさん（08/10-09/07）
■原爆症の認定を求めて訴訟を起こした松谷英子さんを思い創作。２０００年７月１８日最高裁判決で勝利。

■♪～この街にまた夏が来て…私の街長崎…アンジェラスの鐘よ歌うなら平和を…。
　長崎の原爆症認定訴訟を起こした松谷英子さんを思い、作られた曲。人類史上初の核兵器の惨禍、その象徴として広島の「原爆ドーム」、長崎の浦上天主堂がある。長いキリシタン弾圧の禁制をとかれた信徒たちによって、30年の歳月をかけて1925年に完成した浦上天主堂は原爆で全焼(現在のものは1959年に再建)。信徒１万２千人のうち8500人が亡くなった。
　その中で教会の「アンジェラスの鐘」は爆風に耐えて残った。焼け野原になり、悲しみと失意にくれた人々に、浦上の丘から聞こえてくる「アンジェラスの鐘」の音は、人々に生きる勇気を与えたという。
Ｎｏ ｍｏｅｒ Ｈｉｂａｋｕｓｈａ１４（うた新／2004年）