・うたごえ分科会 ・合同レッスン ・パネルトーク ・大交流会 ・合唱レッスン
・全体会 ・交流会その前後 交流会メニュー ツアーmenu おけらとっぷ

■交流会その前後、まぁー、この歳になるといろいろありまして、前後はそれが大きな要因だ。

■ 今回は山形。一発で行く自信がなかったので前泊と後泊を入れ3泊4日の旅に計画変更。よって出発は6月29日。帰りは7月2日となった。どーせなら、泊まったことのない所を選ぶことにした。


第0日目「6月29日(金)」
ひたすら日本海を南下…■■
 今日は金曜日。小雨模様だ。深浦から能代と順調。八郎潟から秋田、秋田から酒田………へと、国道7号線をひたすら南下する。

 秋田過ぎてからの海岸線、ちょっと前まで骸骨のようだった松枯れも大分整理され綺麗に見える。ここまで順調なので、予定はしてなかったが、象潟のkeiさんちに寄ってみた。
 道順を覚えていたつもりだったが、少々迷った。
 keiさんも奥さまも元気な様子で何よりだった。話し込んでいる最中に雨が大粒になり、あわてておいとまをした。まだまだ南下続行中…。
酒田までの道中は、前の車が見えないほどの土砂降りであった。
 酒田はバイパスなのだろか、町並みも見えないまま気が付いたら、最上川を通過して、鶴岡に到着していた。
 今回の鶴岡行きは、亡くなったオラの母親の姉のご焼香が目的である。母が亡くなって間もなく旅立ったので、お参りの間が無かったのである。bunママが娘さんと積もる話をしている間、懐かしの鶴岡(何たって学生時代を過ごした街だ!)を少々散策。

 人通りは極めて少ない。よく通ったレマンという喫茶店は跡形もなかった。合併で東北一の面積を誇ってはいるものの、市内はシャッターの下りた店が目立った。伯母さんの遺影に焼香をし、鶴岡を後にした。
ぺーじとっぷ
 酒田に戻り、ホテルに向かう。さかたセントラルホテルと言って、お寺の多い通りに面した場所にあった。フロントも親切、部屋もトイレもやたらに広い、ユッタリできるホテルであった。

 晩ご飯を食べに外に出る。お寺の多い通りと思ったら「旧寺町」と書いてあった。目の前に「浄福寺唐門」とある。夕暮れ時で良くは見えないが、寺町とは、我がbabaさまのご生誕の地である。もちろんどこにご本家があるのかは分からなかったが、ここに立つと何やら感慨深いものがある。ただし本家は現在無人の舘と聞き及んでいる。

 ホテルお奨めのお食事処は少々入りにくかったので、白木屋だったか和民だったか、そんなところで一杯引っかけ、またブラブラとホテルに戻った。後は寝るだけ………。
ぺーじとっぷ 
第1日目「6月30日(土)」
JINちゃんご一家とお花見…■■
 翌朝は、かなり早めに目を覚ました。そりゃそーだ、かなり早めに寝ついたから………。食事の後でbunママのケータイが鳴った。電話は「JINちゃん」からであった。そー言えば、昨夜電話をしたんだっけ………。
 but、突発事情で職場の帰りも遅くなるし、明日も予定が立たないということだったので、今回はアポも取ってないし、100%会えないと思っていたのである。

 奥さんと娘のゆうかちゃんと3人で、紫陽花を楽しみつつ、シャベリングという事になり、ホテルまで迎えに来てくれるとのこと………。これは嬉しい!

 そそくさと出発の準備をしてロビーへ。ほとんど待つことなくJINちゃんご一家が到着。

 前回はバラライカ25周年記念イベント参加の時だからいやはや、4年振りの再会である。娘のゆうかちゃんは、すっかり大きく、かつ、おしゃまになっていた。もう小学校5年生なのだとか………。
 ロビーのテーブルを囲むと、積もった話がガンガン出てくる。特にオラは時間の観念がかなりアバウトな方なので、すぐ成り行きに………。路線変更は大概bunママ。出発まで「時間が勿体ない!」ということで、ナンチャラ公園に向かう。
 そのその昔、その昔。鶴岡からチャリンコで酒田まで来たことがあって、日和山公園という所と本間さまのお庭を見たことがあったけど、まったくもって「その昔」、マイカーを運転する場所の全てが新しい。(つまり、分かんねぇーって事)

 ナンチャラ公園を左折して入ったら「土門拳記念館」とあった。ここは2度ほど(近々ではPTA研修旅行の添乗員!)入っているが、この時間帯でopenしてないだろ? で、聞いたら「入らない!」とのこと。そー言えば「紫陽花うんぬん………」とJINちゃん言ってたなぁー。 いやーありましたありました紫陽花が…。

 と言うことで、紫陽花方面に向かうことになった。これがまた見事な紫陽花ばたけなんです。そー言えば来る途中に、わたあめやコンニャクおでんのお店が並んでいたけど、やっぱ「お祭り」かい………。
 この屋台ってーのが「お祭り気分」を盛り上げる。オラホの中学校や高校の運動会でも屋台が出る。ワラハンドは自然に「おでんのジェンコ!」と親にハダル………。

 おっと、閑話休題だ。どーも話があっちゃーこっちゃー飛びまして………
 早速、シャベリング&散策。ゆうかちゃんもかなりおしゃべりになって、JINちゃんのお話に絡んでくる。例えばこーだ。「お父さんの天気予報は当たったことがない。」「傘持ってけー と言うと雨降らないし。」「傘いらないよーって持って行かないと雨降るし………。」とかなり手強いパンチを出している。

 JINちゃんはただただニコニコするばかりである。まぁー、どこにでもある親子風景かも知れんが、とても素直に子育てが成立しているということだろう。

 そうそう、ゆうかちゃんが昨夜11時頃までかかって、オラとbunママのためにお守りを作ってくれた。4年前も手作りのを作ってくれて、感激して今でも持ってる。ちっちゃい頃から気配りの出来る優しい子なんですねー………。
 それにしても4年振りなので、積もる話はけっこーある。紫陽花を楽しみに来たのかシャベリングに来たのか………。まぁーケヤグというのはそーいうもんです。やっぱ、時間を気にしてのシャベリと、一杯呑みながらのシャベリは違う。これまた、一杯呑んで、後は寝るだけの方がgoo−に決まっている。
 記念館の池をブラブラと一周(約30分)。目の前に記念館が………。また戻るのかと思ったら、目の前に白鳥が………。

 何でも羽にケガをして云々で、冬まで孤独をかこつ白鳥さんらしい。それにしてもしっかり「巣」を作っている。白鳥というのはマメな鳥なんですかね。

 土門記念館の「只」の通路を通って元の場所へ。時間があれば記念館も覗けたのだが、今回はパスだ。

 しかし、以外に近かった(運転してみて…)ので目標を「酒田・鶴岡」にして2泊3日の旅も悪くはない………。まぁー、何時になるかは分からないが、ジックリ見聞するのも、いいことだ。
 ささやかに、ジュースで乾杯し、山形に向かうことにする。途中までJINちゃんご一家が同行。酒田ICから高速に入った。JINちゃんが気になる一言「月山道路降ってなきゃいいけど………」。これって何??? まぁー、あとあと分かったことなんですがね………。
ぺーじとっぷ
第2日目「7月1日(日)」
山形のおばちゃんち…■■
 交流会終了後、お釜に向かった。bunママはてっきり山形市に向かってる思っていたらしく、かなりブーたれていたが、無視して久し振りのお釜に向かう。これがまたひどいというか、すごいカーブの連続で………。お釜の駐車場に着いたが今にも雨になりそうな雲行きだし、ロープウエイに乗っても、お釜は見えないだろうと判断して、山形へ直行した。こんな時、ナビは超便利である。

 懐かしの千歳山を右手に見て、馬見ヶ崎川を越える。山形の人間ドックに入っていた時、娘2号のアクシデントで検査途中に帰ったのを思い出した。娘2号が中学生の時だから、何年前になるのだろうか………。
 おばさんちは、馬見ヶ崎川のほとりにある。と、おぼろげに記憶はしているが、家が増えて、地形もすっかり変わってさっぱり分からない。全てナビ任せであったが、ほとんど迷わずに、到着できた。
 今回は、山形のおばさんちで、おじさんへ線香をあげる事も目的の一つである。おばさんは「歳だぁ はぁー………」といいつつも、かなり元気だ。寒河江から娘のsaikoさんが、度々来てくれているらしい。今日も、一緒に迎えてくれた。おばちゃんの姉であるbabaさまが亡くなってから、おばさんを引率して、わざわざ深浦に来てくれたこともある。

 babaさまの話やら、鶴岡(これまた、お姉さん)の話、そして、亡くなった旦那さんの話やらで、あっという間に時間が過ぎてしまった。ユックリして行けとすすめられたが、今日は宿を予約してあるので、名残は惜しいが、おいとまをした。これから秋田県境まで一気に北上である。
 国道13号線をひたすら走り続ける。天童、村山から新庄そして真室川………、みんな懐かしい名前である。県境を越え、ようよう今日の宿である小野小町の故郷に着いた。

 宿は駅前。広い駐車場に我が車が一台きり。コリャー貸し切りかな?と思ったら案の定で、オラとbunママの二人きり。床の間つきのやたらデカイ部屋に通されて、ビックリであった。

 寝るまでには、まだ時間があったので、食事と観光を兼ねて出かけることにした。この町は、小野小町の故郷が売り!のようである。道の駅も「市目笠」のかっこうをしている。
 また小野小町の神社(小町堂)もあった。ちょっと走れば、XX温泉郷や○△温泉など名所旧跡が沢山あるらしい。が、夕食を優先し、小町堂(小町まつり=(6月第2日曜日))に参拝して観光を切り上げた。最近にはなく長時間の運転で少々疲れた。宿に帰り、販売機でビールを買って(少々わびしかったが………)一杯呑んで、風呂に入って早々と布団に潜り込んだ。 おやしゅみぃー!!
ぺーじとっぷ

第3日目「7月2日(月)」
川原毛地獄→小安峡→稲庭うどん■■
 翌朝、よく眠ったせいか疲れはない。bunママも元気そうである。昨夜無理を言って、朝食を作ってもらった。話し好きでとても気さくなおかみさんであった。今日は帰るだけなので、時間はタップリ、予定は当然ない!

 おかみさんに、名所情報をたずねた結果、なかなか行けそうもない「子安峡」を本日第一番の訪問地とした。
 ナビは遠回りを指定し気味なので、おかみさんから地図をgetし、bunママをナビゲーターに任命し、出発だ。  地図ではたいしたことは無いと思っていたが、これまた、結構迷いそうな感じである。まずは川原毛地獄に向かう。

 ここは、オラホの恐山・富山県(越中)立山と並ぶ日本三大霊地の一つなのだそーです。が、そこに至る道路の狭いこと曲がりくねっていること………。

 いやいや、オラホ(深浦)から来てそー言うか???とおっしゃりたいのでしょうが、まぁー、約一ケ所(至:長慶平)くらいです。こんなに延々とは続かない。途中に泥湯温泉があって、湯気で道路が見えなくなるし………。
 そこから、またまた道路が続くという、まぁー日本三大霊地だから、しょうがないか。
 ここは、とてつもなく殺風景。殺風景という言葉は川原毛地獄のためにあるのかな?と思うくらいに殺風景であった。訪れる車も人も数える程であった。まぁー、尻尾を巻いて、とっとと帰ってきた。

 恐山も殺風景と言えばそーかもしれないが、お寺もあり、宿坊もあり、いたこもいるし、お土産売り場も、湯治場もあり、それなりににぎやかだし、そこに至る道路も、大型バスが楽々通れる。まぁー、どっちが霊場と言われれば、何とも言えないが………。

 泥湯のものすごい湯煙を通り過ぎて大噴湯に向かう。ここへの道もかなりなものがあった。道の駅らしき建物があり、目の前にデッカイ看板がたっていた。

大噴湯ホームページ
ぺーじとっぷ
 ユックリと階段を下る。これがまた長い。下の大噴湯まで、どれくらいの高低差があるのか、折れ曲がりつつの長い長い階段が続いた。川まではほとんど直角に切り立った断崖絶壁である。

 大噴湯は、下って遊歩道を、しばらくブラブラ行った場所にあった。遠くからは湯煙が立ち上って、のどかだなぁーという印象であるが、近づくに連れて轟音というか、湯気(いや、水蒸気ですね!)の勢いというか、大噴湯の向こう側の道は全く見えない。
 真横にすごい勢いで水蒸気が吹き出しているので、そのまま進めるのか?とかなり心配した程である。

 毎秒、これだけの水蒸気が吹き出しても枯渇しない。これまで、どれ程の量を吹き出しているのだろうか??? 
地球のマグマの営みというか、自然の輪廻に脱帽である。いつもなら貯まった水(お湯?)に手を漬けるのだが、ここでは止めといた。火傷するのは目に見えている。


 その場を離れて、またブラブラと歩く。岩に触る熱い。どーやってここに辿り着いたか分からないが、ツチガエルが一匹仰向けにひっくり返っていた。大分上の方には植物が生えてるので、熱はそれほどでもないのだろう。

 さて、ここからまたまた階段が続く。今度は昇りだからかなりきつい。途中で休んでいると、後ろから大学生らしき若者が三・四人。「んじゃー、競争しようぜぃ!」と目の前を走って昇っていった。いやはや、若いってーのは大したもんです。
 ようよう昇りきって、お土産店の前。ブラブラと歩いて右手に大きな橋があったので、覗き見すると、大噴湯が見えた。というか湯煙が見えた。かなり高い。写真と撮るのも、少々ビビリながらである。階段が長いのもうなづける。休憩所で少々休んで、稲庭に向かうことにした。

 この398号線を反対に走ると栗駒山にたどり着く。秋田県と岩手県と宮城県との県境に位置する山だ。1回チャレンジしたが、雨と雲で断念した思い出がある。オラは花の写真で山に行くので、頂上を極めることにはほとんど興味がない。花のついでに山頂がある登山である。だだっ広い世界で、あちこち眺めるのが好きなだけである。オラが登っていた頃は、オラくらいの年かっこうの人をほとんど見かけなかった。というより、山登りではそんなに人に会うことはなかった。
 が、この頃は学校のワラハンドみたいに集団で、おんなじ格好をして、オラとおんなじ年格好のご一行様が多く、にぎやかでうるさく、かつのろいので、この頃は敬遠して登っていない。
ぺーじとっぷ
 おっとっと、話がそれてしまった。稲庭だ。ここが、かの有名な「稲庭うどん」の産地だ。とにかく本場のうどんを本場の味付けで、一回食べてみないと………ということで寄ってみた。

 昼時ということあってか、店はかなり混んでいた。店構えも老舗らしくし、中もそれなりに凝っている。 お味の方も、稲庭うどんは、こーやって食うんだよ!という見本みたいな、結構な、上品なうどんセットであった。

 稲庭うどんからしばらく行くと、川連(かわづら)だ。ここは漆器や仏壇で有名な場所である。まっすぐ秋田に向けて出発進行の予定であったが、わざわざ来ることは決してないだろうから、寄り道をして行くことにした。

 お仏壇にはあまり興味がないし、川連漆器資料館に向かうことにした。が、なかなか難しい場所にあった。たまたまあった仏壇店の方に聞いて、ようやくたどり着いた。お客はゼロ。見た感じ、公民館に付帯して建てられた感じの資料館である。
 中は、歴史的な展示から、川連こけし、そして川連漆器が並べられていた。弘前にも津軽塗りというのがあるが、塗って削って塗って削ってを繰り返し、それが何とも言えない模様を描く塗り物である。オラは余り漆器に興味はない(簡単に言うとどれがすごい!のか、分からん人間)が、そんなオラでも感心してしまった。一個のお椀が出来上がるまでの時間と、人のかかわりがすごい! 一個の値段は信じられない程高価だが、それだけの手間がかかっているのだから、当たり前なのだろう。
川連漆器のホームページ
 川連こけしもちょっと変わっている。こけしというのは、首と胴体が別々で、回すとキュッ!キュッ!と鳴るもんだと思っていたが、ここのこけしは、一本の木で作られていて、回せない。だから鳴らない。まぁー、収集家が見ると、絵付けなど、いろいろ興味のあるところなのだろうが………。可愛いお顔が印象的であった。
 最後の出口の所に、箸置きが置いてあった。お持ち帰り無料とあったので、お土産用に何個かいただいてきた。訪問客が少ない。一時間程いたが、オラ達だけだった。稲庭うどんと連携して、売り出したり、集客するのも一つの手かもしれない。
ようよう深浦に………■■
 川連漆器資料館を出て湯沢に向かう。湯沢から高速道(秋田道)にのった。一路、能代のインターチェンジに向けて快調にとばした。この車、見た目より安定感があって、長距離運転でもそんなに疲れない。
 今回は、かなりの長距離運転であった。深浦を出て、日本海側を酒田まで、そこから月山道路を経て山形。山形から新庄を経て湯沢。湯沢から秋田・能代を経由して深浦着だ。おまけに、観光地巡りもあったし、最近のオラにしてみれば、結構な距離である。

 今回は、念願のお線香もあげることが出来たし、JINちゃん一家にも会えたし、おばちゃんの元気な顔も見た。うたごえ交流会でたくさんの方々と楽しいうたごえtimeを過ごせたし、見たこともない大噴湯や天下の稲庭うどんもご馳走になった。この度の三泊四日は、とてもいい旅だった。

さて、次回の「うたごえ交流会in福島」では、どんな出会いが…
 
ぺーじとっぷ