・うたごえ分科会 ・合同レッスン ・パネルトーク ・大交流会 ・合唱レッスン
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■ゲスト■

・山本忠生(京都ひまわり合唱団指揮者)
・藤村記一郎(作曲家)
・きたがわてつ(うたごえシンンガー)
・小林 康浩(作曲家/編曲家)
★日時★ 2007年6月30日(土)−7月1日(日)
★場所★ 蔵王アストリアホテル
山形市蔵王温泉横倉ゲレンデ Tel:023-694-9603
★参加★ 参加費:5,000円/宿泊費:7,150円
その他については事務局へ………
★連絡★ 山形センター合唱団 木村  泉
〒990-0021 山形市小白川町5-7-19
Tel:090-6788-8996
Fax:023-631-1045

第1日目「6月30日(土)」
■うたごえ交流会ちょっと前………
 午後1時過ぎ、ようよう会場であるアストリアホテルに到着。直ぐ前を走っていたのがD51合唱団のみなさんであった。お久しぶりのご対面である。受付に直行。が、既に受付済みとのこと??? 聞いたら、青森組はもう到着してレストラン脇にたむろしているとのこと。

 青森組のみなさんが迎えてくれた。青森組は総勢18名の参加である。青森の大平さんご夫婦も、弘前の小西さんご夫婦も、八戸のよねちゃんご夫婦も元気いっぱいの笑顔であった。大型のワゴン車で青森から。それにしても予定より2時間も早く着いたとか………、どんな運転してきたんじゃい!
 部屋の割り振りに従って、荷物を部屋に。その後、本日のファーストイベントまで少々時間があったので、青森組の出し物を練習することとなった。

 レストラン練習。曲は前に選んでいた「金は天下のまわりもの」と「白神山地の詩」の2曲。参加者には一応MDを配布してあるものの、皆さんで合わせるのは、これが初めてである。まぁー、上手下手は抜きにして、青森組の発表ということで、和気藹々の時間であった。
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■分科会(14:00-15:15)■■
1)忠やんと考える東北の展望と代表者会議 レポート(文責:秋田合唱団 エグさん)
 山本忠生氏(忠やん)  
■本名: 山本忠生(やまもと ただお)

 京都ひまわり合唱団常任指揮者。1964年、訪ソ日本のうたごえ代表団の一員として参加。以来39年間、日本のうたごえ運動の教育分野で活動を中心に創造委員会責任者、教育委員会責任者などを歴任。87年、林光の新曲「生命の木、空へ」の初演を指揮。2000年、韓国民族音楽人協会の招待による光州芸術祭参加演奏団の指揮者として訪韓。合唱指揮者としての活動のほか、作曲、アコーディオン奏者としても活動。また「笠木透と雑花塾」の一員として全国を公演するなど、うたごえの第一人者として幅広く活動している。
場所 二階和室
参加 20名
講師 山本忠生氏

 来年の交流会を福島県で行う事を、福島県代表の意思表示により参加者全員で確認するところから分科会は始まりました。

 まず、話し合いは青森県のOさんより、「青森には展望が無い」という衝撃的な意見から進められました。

 200名の合唱で音楽祭を成功させた宮城、国鉄祭典を成功させた福島、サークルの増えた山形など、結果の出ている県もあれば、団員が増えない、個々人の活動が忙しく日程調整ができない、サークルが増えないなど多くの問題を抱えている県もありましたが、

分科会の様子1
忠やんの的確なアドバイスもあり、そのような中でも参加者がそれぞれ楽天的に前向きに活動をとらえ、展望を見つける努力を続けようと言う事で会議はまとまりました。
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2)SSWきたがわてつ、その時歌が生まれる レポート(文責:文責:秋田合唱団 ポコちゃん)
 きたがわてつ氏  
■名前:きたがわ てつ 19++年 岩手県北上市生

 愛と平和、友情と希望を歌いつづけて デビュー30周年をむかえた。音域の広いソフトな歌声と、人間に対する優しさ、気取りのない素朴な人柄が魅力である。この頃は東北のうたごえ交流会では外せないキャラクターとなっている。

▲レパートリー:日本国憲法前文/そんな町を/まつり/ヒロシマの有る国で/ローズ/夜明け前の唄/ブラザーサン・シスタームーン/ケサラ/心にひろばを/美土里/Love&Peace/その手の中に/憲法九条/たき火/ねがい/一陽来復など多数。
場所 レストラン
参加 ++余名
講師 きたがわてつ氏
分科会で、てっちゃんは、ご自分の体験談から、「創作」の心構え、創り方・考え方に主眼をおいて、私たちに熱く語ってくれました。 ここで心に残ったいくつかの「ことば」を紹介します。

 ・日常生活の中で、歌にしたいものを探し続ける。常にアンテナをたてること。
 ・大きな出会い・感動を求めて、自分からいろいろな場所へ出かけて行く。
 ・喜怒哀楽に敏感になろう。ちょっとした「ことば」・「しぐさ」・「光景」を書き留めておこう。
  「怒り」やいろいろな「想い」がエネルギーになり、曲づくりにつながる。

分科会の様子2
 「創作づくり」を日々実践しているきたがわ氏の「ことば」は、とても真摯で想いが深く、てっちゃんの人となりが感じられ、創作音痴の私も、ますますてっちゃんの大lファンになりました。
 とてもいい刺激をもらった、楽しい分科会でした。ありがとうございました。 ブラボー!!!
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3)小林康浩のバッチリレッスン編曲と音楽表現 レポート(文責:秋田合唱団 ミーナさん)
 小林康浩氏
■本名:小林康浩(こばやし やすひろ)19++年 山形県鶴岡市生

 山形大学、教育学部教育専攻科、音楽専攻で金田成就氏に師事。山形大学で作曲を学んだ後、音楽講師をしながら、仙台のうたごえの店バラライカでピアノ伴奏を始めたことを機に、うたごえ運動と縁を結ぶ。
 宮城県内を始め、多くの合唱団、サークルで指導、作曲、編曲などを手掛け、幅広く音楽活動を展開。「季刊日本のうたごえ」に「なんでもありっすか?」を連載中。東北のみならず、全国で引っ張りだこの指導者。
場所 二階ホール
参加 40余名
講師 小林康浩氏
 2曲のレッスン曲「ズンチャッタ・バンチャッタ」「人間の歌」の組み合わせは、楽しいものでした。「ズン〜」は以前に1度聞いていたようですが、すっかり忘れ、ズンダ餅とバン茶の歌かと思いましたが、詞を読んでビックリ!愉快! 「人間〜」は、正に”歌”を優先した”合唱”に編曲されている事を感じさせるものでした。

 小林先生の佇まいというか、存在がそうさせるのでしょうか、気負わずに声を出す事が出来ました。ただ、”何でもあり”の部分の話しが聞きたかったのですが、1時間半ぐらいでは無理だったのでしょう。あっという間に時間は過ぎてしまいました。楽しく、うれしく、おもしろい分科会でした。有難うございました。

分科会の様子3
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4)ぞうれっしゃの広がりと我が音楽人生 レポート(文責:サークルおけら bunbun)
 藤村記一郎氏  
■本名: 藤村記一郎(ふじむら きいちろう)

 2005年3月で、数学の高校教員を退職。念願のプロの音楽家としての道を歩み始めた。現在、「愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団」の指揮者のほか、「名古屋青年合唱団」「親と子のみどりの杜合唱団」「豊川親子合唱団たけのこ」などの作曲者・指揮者・音楽アドバイザーとして、日々忙しく活動している。また、客演指揮者として群馬や北海道、九州まで遠征することも。
 代表作:「数学ソング」、合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」など多数。
場所 ロビー
参加 25名
講師 藤村記一郎

 オラとbunママは「ぞうれっしゃの広がりと我が音楽人生」に参加した。藤村さんとはメールのやり取りくらいしかなく、初対面である。分科会の始まる前に、ご挨拶をしたが、生真面目を絵に描いたような感じの方である。ここはジックリと、ぞうれっしゃ人生をうかがうこととした。

 この会場に来る前は北海道でオルグ活動をしていたということで、かなり忙しくあちこちと飛び回っている様子がうかがえる。2年前に高校の先生(数学)を退職して、現在の肩書きは「作曲家」。自分の音楽人生をまっしぐらに走り回っている昨今ということであった。

分科会の様子4
 作曲は小学生のころから始め、高校時代にNHKの「あなたのメロディ」に応募し、入選。その年の年間の優秀作品に選ばれたが、数票差で最優秀を逃したとか…、作詞者との出会いと別れをまじえて話してくれた。

 音楽は好きだったが、大学は理科系。就職先もお堅い学校。それも数学と「ぞうれっしゃ」に結びつく要素はないものの、大学時代の合唱の指揮者選出とピアノのレッスンなど、ひとときも音楽から離れたことはなかったらしい。

 当然のごとく、教職員の合唱団(愛知教職員合唱団)を作る。当初は50名を越える大合唱団であったが、次第にじり貧。気が付いた時は4−5名になっていた時に、全国の「教職員のうたごえ祭典」を愛知で開催することになり、メンバー集めに東奔西走。歌う会やら呑み会やらをわんわんやったが、なかなか………。

 この取り組みが「ぞうれっしゃ」へと連結していく。教職員という枠から「教育」へと広がる音楽作り(創作曲と組織の拡大)に視線が向いた時に出会ったのが、家の本棚の隅っこに置き忘れられていた絵本「ぞう列車がやってきた/小出隆司原作」。ここから、子どもと大人(保護者)と教職員の三位一体となった合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」が誕生する。

 1986年:合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」 (原作:小出隆司/作詞:清水則雄)を創作・初演。一つの曲を披露するまでの取り組みは、いろいろな要素をクリアーしなければならい。その一つ一つの取り組みを子どもと父母と教職員が力を合わせて数ヶ月を過ごして、初めて成り立つ出来事である。その時の感動は、取り組んだ者にしかあたえられないものである。「ぞうれっしゃ」とは、そんな曲である。また、こうして生まれたのが「愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団」である。

 前述したように、藤村さんは2年前に退職をした。定年まで7年を残して。それは「自分の音楽活動をやりたい!」いう思いに突き動かされた選択であった。全国的にはうたごえ協議会の創作部門の総責任者。愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団の指揮者をはじめ、作曲者・指揮者・音楽アドバイザーとして、日々忙しく活動している。

 一番感心したのは、自分一人でもできる活動として、自宅近所の インド料理と画廊の店「ガンガー」で「うたごえ喫茶」を月1回行い、最近は、これまた近所の居酒屋でも、うたごえ喫茶をはじめたとか………。どちらも自前のピアノを持ち込み、司会と演奏を一人で受けもち、七面八臂の大活躍とのことである。
 講演後このことであるが、たしかに、とても熱心なオルガナイザーで、会場のあちこちで人をひっつかまえて「教育のうたごえ」開催をオルグしていた。いま出来ることを今実行するタイプなのかも知れない。

 最後は参加者全員で「ぞうれっしゃよはしれ」を歌って解散となった。能弁ではないが、時折ユーモアを交えたお話、生き生きした顔。ぞうれっしゃはどこまで突っ走るのだろうか??? これからも元気に走って欲しいものだ!
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5)山形の歌と踊り「花笠踊り(笠踊り)」 レポート(文責:秋田合唱団 サクラさん)
場所 ホテル前庭
参加 ++余名
講師 四方山会

 第5分科会の会場は…えっ,駐車場??駐車場のそばにレッスン場でもあるのかな………と半信半疑で会場へ! やっぱりただの駐車場&玄関前の空き地での青空会場でした!!(^^;)
 わあっ!自然いっぱあ〜〜〜〜い!!(^o^)

 そこで教えていただいたのは…「安久戸(あくど)」地区の花笠踊りでした。基本の基本からゆっくりと習っていったのですが,笠の運びがとってもむずかしい…(^^;)
 なかなか唄と運びが合わずに四苦八苦!(^^;)あっという間に一時間半が過ぎてしまいました…(^^;)

写真は大交流会の時のもの
 それではと勇んでCDに合わせてみると…全然速くてついていけませんでした!<(_ _)> 
 講師の先生方の踊りを見せていただいたら…いろいろな地区の踊りをメドレーで… すごいすごいの連発です!!(^^)花笠踊りは,奥が深い!!(^o^)
 終わった直後にもう足腰ガクガクになったのは…    若い証拠?単なる運動不足?(^^;)

 最後で申し訳ありません。この度の分科会のレポートにあたり、秋田合唱団の皆さまには多大なストレスを与えてしまいました。お陰様をもちまして、大変goo−な分科会レポが完成しました。ご労苦に感謝致します。 m(_ _)m
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■合同レッスン「藤村記一郎の世界」(15:30-16:00■■
交流会の本部で用意してくれた組曲「母と子の四季のうた」より「ほたる」「ゆうやけ」を30分間でしたが、参加者合同でレッスンを受けました。皆さんの真剣な表情をご覧下さい。

NO 場所 ■参加団体・サークル■ 参加数
1 青森 うたごえサークルおけら (1+1)
2 八戸うみねこ合唱団 (1+1)
3 弘前はとぶえ (1+2)
4 青森合同 (3+8)
5 秋田 秋田合唱団 (6+9)
6 岩手 うたごえサークルひろば (4)
7 盛岡合唱団 (5)
8 一関うたごえセンターめろでぃ (5)
9 宮城 D51合唱団 (6)
10 仙台合唱団 (11)
11 みやぎ紫金草合唱団 (14)
12 古川つくしんぼ (6)
13 セデス (2)
14 Peace (2)
15 福島 福島県中通り (15)
16 虹のわコーラス (3)
17 山形 山形センター合唱団 (17)
18 城西たんぽぽ (8)
19 北村山レインボー (14)
20 白鷹うたう会 (3)
21 山形その他 (3)
* 子供 岩手+山形+福島 (4)
* 講師 山本さん/藤村さん/きたがわさん/小林さん (4)
  (M+F)


パネルトーク「うたうべ かだるべ」(16:15-17:45■■

しどろもどろのパネラー紹介
 さてさて、「10年後の東北を見据え、今やりたい音楽を見つけ・深め・伝え・広めるために」というわくわくするようないタイトルに期待感が高まる。加えてゲスト総出演のパネルトークとは??? パネラーは山本忠生・藤村記一郎・きたがわてつ・小林康浩の各氏と紅一点、宮城のうた協いや全国協の岡村氏の五名。しどろもどろのパネラー紹介を経て、忠やんが司会進行役を務める。

 忠やんが分科会での「展望なき展望」の話を皆さんに紹介するとこらか切り出す。各氏のあいさつから、小林康浩さんの編曲集「人間の歌」に話が進み、小林さんのピアノ伴奏で、会場一丸となってまずは一曲。
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 こうして、豪華ゲストからいろいろなお話が出、会場は頷きつつ笑いに包まれ、そして歌が続いた。結局の所、10年後もこうして楽しく歌っていける世の中を作ることが一番!という結論らしい。まぁー、これが本音である。

 うたがき日うたへの参加とうた新の宣伝のため、奈良から企画委員長の今さん(何でも祖祖父が青森県出身とか………)から、奈良祭典へのいざない。そしてからうた新拡大のお話。

 名調子の小沢事務局長からは奈良祭典の援助金の要請。そうそう、忘れてはいけない。うた新の代表取締役社長の道田さんと石垣さん。特に、石垣さんの実家から食べきれないほどのサクランボを差し入れされた。オラとしては、一番の感謝である。
 続いて、岡村さんから紹介で宮城県の皆さんが前に出て、合唱組曲「お婆ちゃんから孫たちへ」を歌う。岡村さんの話では全曲を聴かないと「よさ」は分からないとのお話であった。指揮は小林さん、ピアノは初演から弾いている上野華純さん。  宮城の人数は約40名だから、かなり迫力のある演奏であった。バラライカでよくご一緒する亘理の林神父さんも見えていたが、この曲のために参加したようだ。明日は朝食後に帰ると話していたから………。

 bunママは、岡村さんのお話を素直に聞いて、全曲を聴くことにしたらしく、楽譜集とCDをgetしていた。

合唱組曲「お婆ちゃんから孫たちへ」
 最後に、秋田合唱団の合唱発表があった。これはうたごえ協議会が無い青森(実はちゃんとある)と秋田の両県代表が、東北のみなさんの前で発表し、良ければ日うたへの出場を認定しようという事だったらしい。

秋田合唱団のみなさん
 我が青森県は、レストラン脇で早々に相談し、この催しには参加しないことを決めているので、今回は秋田県代表として秋田合唱団の発表となった。あとで、エグさんに聞いたら、秋田代表と言うことに決まり、大変喜んでいた。何でも、そのつもりで奈良行きの貯金を4月から始めているような噂が飛び交っている。いつの日か、青森県からも日うたに出て、何らかの形で発表したいものである。

 帰り際、山形の原田さんから、親子で摘んだというサクランボを一袋もgetした。とても食べきれないと思っていたが、実の話サクランボと腹塩梅との相関関係は無かったらしく(つまりべつ腹!)、気が付いた時には無くなっていた。

 今回の交流会では、とにかくサクランボは腹に詰めた。イベントの合間を縫って、サクランボ(ロビーの通路に何気なく山盛りにしてあった)にチョコチョコ手を手を出していたから、多分、今回の参加費分は食ったと思われる。リンゴだとこーは食えん。毎年、今の時期に山形で交流会ってーのはどーかしらん………。
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