養老(Cm)
大正少年唱歌6(大正8)

作詞
作曲
葛原しげる
梁田 貞

老いはしつれど 何よりも
酒を好める 父のあり
貧しき中に その酒を
父に勸(すゝ)めて 自らも
■喜び暮らす樵夫(きこり)あり

さても不思議や 怪しやと
酒の薫を たよりにて
森をば深く 分け入れば
山を揺りて 落つる瀧
■瀧こそ落つれ 酒の瀧

今日も樵夫は 薪取り
森に分け入る 働けば
不思議や 森の吹く風に
酒の薫ぞ 漂よへる
■酒こそ薫れ 森の奥
嬉し嬉しや 湧き出づる
酒のありとも知らざりき
汲めども汲めども盡きぬ酒
父の老いをば 養へと
■樵夫に神ぞ 賜ひける

●同名異曲: 大正少年6(大正09) 検定小学1(昭和04)

歌詞:11/12/08/midi:11/12/12/おけらの唱歌