鈴蘭の歌(Eb)
新女學唱歌(大正03)

作詞
作曲
西條八十
成田爲三


月夜に 小さき鈴をふる
谷間の 谷間の 鈴蘭よ
いくたび鈴を 振ればとて
森の小鳩も せせらぎも
静かにねむる この夜ふけ
  ■めざむる者は あらざらむ

月夜に きよき香(か)をたつる
谷間の 谷間の 鈴蘭よ
よしや 一夜を匂ふとも
街の燈火も 里道も
遠くへだてし この森に
  ■足停む人は あらざらむ

君影草と 誰(た)が呼びし
谷間の 谷間の 鈴蘭よ
誰が目覚めをば 待つならむ
誰が訪れを 待つならむ
雪むら消えし 谿(たに)の奥
  ■こよひもかをる 鈴蘭よ


歌詞:11/01/10/midi:11/01/11