露営の歌(A)
昭和12年

作詞
作曲
藪内喜一郎
古関 裕而

勝ってくるぞと 勇ましく
誓って故郷(くに)を 出たからは
手柄立てずに 死なりょうか
進軍ラッパ 聞くたびに
■瞼(まぶた)に浮かぶ 旗の波

思えば今日の 戦いに
(あけ)に染まって にっこりと
笑って死んだ 戦友が
天皇陛下 万歳と
■残した声が 忘らりょか

土も草木も 火と燃える
果てなき曠野(こうや) 踏み分けて
進む日の丸 鉄兜
馬のたてがみ なでながら
■明日の命を 誰か知る

戦争(いくさ)する身はかねてから
捨てる覚悟で いるものを
鳴いてくれるな 草の虫
東洋平和の ためならば
■なんの命が 惜しかろう

弾丸(たま)もタンクも 銃剣も
しばし露営の 草枕
夢に出てきた 父上に
死んで還れと 励まされ
■覚めて睨(にら)むは 敵の空


歌詞:10/07/02/midi: