日本海軍【A】
明治37年

作詞
作曲
大和田建樹
小山作之助

四面海もて囲まれし
わが「敷島」の「秋津洲」
外なる敵を防ぐには
■陸に砲台 海に艦

「千代田」の城の千代かけて
色も「常磐」の「松島」は
雪にも枯れぬ「橋立」の
■松諸共に頼もしや

屍を浪に沈めても
引かぬ忠義の丈夫が
守る心の甲鉄艦
■いかでたやすく破られん

海国男児が「海門」を
守る心の「赤城」山
「天城」「葛城」「摩耶」「笠置」
■浮かべて安し我が国は

名は様々に分かれても
建つる勲は「富士」の嶺の
雪に輝く「朝日」かげ
■「扶桑」の空を照らすなり
「浪速」の梅の芳しく
「竜田」の紅葉美しく
なおも「和泉」の潔き
■誉は「八島」の外までも

君の御稜威の「厳島」
「高千穂」「高雄」「高砂」と
仰ぐ心に比べては
■「新高」山もなお低し

「朧」月夜は「春日」なる
「三笠」の山にさし出でて
「曙」降りし「春雨」の
■霽るる嬉しき朝心地

「大和」魂一筋に
国に心を「筑波」山
「千歳」に残す芳名は
■「吉野」の花もよそならず
10 「朝霧」晴れて「朝潮」の
満ちくる「音羽」「須磨」「明石」
忘るなかるる風景も
■よそに優れし我が国を


歌詞:10/07/07-16/03/04/midi:
11 事ある時は武士の
身も「不知火」の「筑紫」潟
尽せや共に「千早」ぶる
■神の守りの我が国に

16 「対馬」「金剛」「宇治」「初瀬」
みなわが歴史のあるところ
「豊橋」かけて「大島」に
■渡る利器こそこの船よ

12 「吾妻」に広き「武蔵」野も
「宮古」となりて栄えゆく
我が「日進」の君が代は
■「白雲」蹴立つる「天竜」か

17 敵艦近く現はれば
「陽炎」よりも速やかに
水雷艇を突き入れて
■ただ「夕霧」と砕くべし

13 大空高く舞ひ翔る
「隼」「小鷹」「速鳥」の
迅き羽風に掃はれて
■散る「薄雲」は跡もなし

18 「暁」寒き山颪
「漣」たてて「福竜」の
群る敵をしりぞけん
■勲はすべて我にあり

14 鳴る「雷」も「電」も
ひと「村雨」の間にて
「東雲」霽るる「叢雲」に
■交じる「浅間」の朝煙

19 護れや日本帝国を
万々歳の後までも
「鎮遠」「済遠」「平遠」艦
■「鎮東」「鎮西」「鎮南」艦

15 今も「霞」の「八雲」たつ
「出雲」「八重山」「比叡」「愛宕」
「磐手」「磐城」「鳥海」山
■それより堅き我が海軍
20 輝く国旗さしたてて
海外万里の外までも
進めや「鎮北」「鎮中」艦
■進めや「鎮辺」「操江」艦