興亜行進曲(A)
朝日新聞公募/昭和15年

作詞
作曲
今井ふきこ
福沢 文彦


今ぞ世紀の 朝ぼらけ
豊栄(とよさか)のぼる 旭日(きょくじつ)
四海に燦(さん)と 輝けば
興亜の使命 双肩(そうけん)
  ■担ひてたてり 民五億(たみごおく)

聴け天地(あめつち)に こだまして
あぐる興亜の 雄叫(おたけ)びを
理想は熱き 血と燃えて
アジアの民の 行くところ
  ■希望(のぞみ)はあふる海陸(かいりく)

ひびけ歓喜の この調べ
輝く首途(かどで) ことほぎて
協和(きょうわ)の徴(しるし) いや高く
桜よ蘭よ 花牡丹
  ■嵐に堪へて 咲き香れ

いざ諸共(もろとも)に 打ち建てん
永久(とわ)の栄えの 大アジア
かはらぬ盟(ちか)ひ かんばしく
興亜の実り 豊(ゆた)けくも
  ■世界に示せ この偉業


歌詞:10/07/02/midi:
■興亜行進曲は1940年(昭和15年)大阪毎日新聞が陸軍省、海軍省、文部省のバックアップを得て公募し、詞は、山梨県の25歳の女性「今沢ふきこ」が選ばれ、曲は、藤原義江のピアノ伴奏をしていた福井文彦が選ばれた。