上村将軍(A)
明治37年
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作詞
作曲 |
佐々木信香
佐藤 茂助 |
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1 |
荒波吠ゆる風の夜も 大潮(おおしお)咽(むせ)ぶ雨の夜も
対馬(つしま)の沖を守りつつ 心を砕く人や誰(た)れ
天運時をかさずして 君幾度(いくたび)かそしられし
ああ浮薄なる人の声 君睡(ねむ)れりといわばいえ
夕日の影の沈む時 星の光の冴ゆる時
■君海原(うなばら)を 打ち眺め
■偲ぶ無限の 感如何に
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2 |
時しも八月十四日 東雲(しののめ)白む波の上(え)に
煤烟(ばいえん)低くたなびきて 遙かに敵の影見えぬ
勇みに勇める丈夫(ますらお)が 脾肉(ひにく)は躍り骨は鳴る
見よやマストの旗の色 湧立つ血にも似たるかな
砲声天に轟きて 硝煙空に渦まきて
■茜(あかね)さす 日も打ち煙り
■荒るる潮(うしお)の 音高し
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3 |
蔚山沖(うるさんおき)の雲晴れて 勝ち誇りたる追撃に
艦隊勇み帰る時 身を沈め行くリューリック
恨(うら)みは深き敵なれど 捨てなば死せん彼等なり
英雄の腸(はらわた)ちぎれけん 「救助」と君は叫びけり
折しも起(おこ)る軍楽の 響きと共に永久(とこしえ)に
■高きは君の 功(いさお)なり
■匂うは君の 誉(ほま)れなり
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歌詞:10/07/02/midi: |