神風だから(A)
昭和12年

作詞
作曲
豊坂のぼる
中山 晋平

昇る朝日は東から
南コースを西南へ
神風だからそれだから
■そよろ春風さっと飛んだ
■さっと飛んだ

恋のロンドン花の巴里
男二十六身嗜み
着陸だからそれだから
■髭も綺麗に剃ってきた
■剃ってきた

花の都を発つ時に
載せた桜は七分咲き
国産だからそれだから
■大和心がぱっと咲いた
■ぱっと咲いた

待って待たれて待たせたが
九十四時間新記録
あの人だからそれだから
■こんなスピードで飛んできた
■飛んできた

顔を見てくれ日本の
色もこんがり男ぶり
熱帯だからそれだから
■汗と涙を拭いてきた
■拭いてきた


歌詞:10/07/21/midi:
■朝日新聞社が飛ばした東京−ロンドン横断飛行をなしとげた「神風号」という飛行機を歌ったもの。リンドバークの大西洋無着陸横断の快挙から、飛行機乗りは冒険家のイメージとなり、この神風号も、その一つ。神風というと、自爆で有名な神風特別攻撃隊の代名詞だが、それまでは「神風」と言えば、朝日新聞が飛ばした飛行機のことを指していた。