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万朶(ばんだ)の桜か襟の色
花は吉野に嵐吹く
大和男子(おのこ)と生まれなば
■散兵線の花と散れ
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アルプス山を踏破せし
歴史は古く雪白し
奉天戦の活動は
■日本歩兵の粋と知れ
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尺余の銃(つつ)は武器ならず
寸余の剣(つるぎ)何かせん
知らずやここに二千年
■鍛えきたえし大和魂(だま)
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携帯口糧あるならば
遠く離れて三日四日
曠野千里にわたるとも
■散兵戦に秩序あり
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軍旗まもる武士(もののふ)は
すべてその数二十万
八十余ヶ所にたむろして
■武装は解かじ夢にだも
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退く戦術(こと)はわれ知らず
みよや歩兵の操典を
前進前進また前進
■肉弾とどく所まで
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千里東西波越えて
我に仇なす国あらば
港を出でん輸送船
■暫(しば)し守れや海の人
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わが一軍の勝敗は
突喊(とっかん)最後の数分時
歩兵の威力はここなるぞ
■花散れ勇め時は今
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5 |
敵地に一歩我踏めば
軍の主兵はここにあり
最後の決は我が任務
■騎兵砲兵共同せよ |
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歩兵の本領ここにあり
ああ勇ましの我が兵科
会心(えしん)の友よ来たれいざ
■ともに励まんわが任務 |