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目出度く凱旋なされしか
御無事でお帰りなされしか
御国の為に長々と
■御苦労様でありました
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7 |
傷を負うては二度三度
命の瀬戸を出入りして
君の御為国の為
■戦争されたも何十度
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2 |
お送り申したその時は
桜の花が真っ盛り
武士の誉れだ潔く
■散って戻ると出られたが
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8 |
思えば思えば長々と
御苦労様でありました
心一杯思えども
■お礼は口じゃ言えませぬ
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3 |
散らせちゃならぬこの桜
また咲く春が来たならば
算盤持って鍬持って
■立派に働く君じゃもの
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9 |
お礼は口じゃ言わないが
これから先は我々が
お蔭で上がった日本の
■名誉はきっと落さずに
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4 |
御天子様へ御奉公
十分なされたその上は
心の中じゃ御無事でと
■朝晩祈っておりました
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10 |
農業工業商業に
一生懸命働いて
御国を富ます心がけ
■これがいささかそのつもり
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5 |
祈った甲斐か知らないが
天晴れ敵を追い払い
ここに凛々しい男ぶり
■凱旋姿を見ようとは
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11 |
今日道々に出迎えて
天晴れ凛々しい男ぶり
凱旋姿の君達に
■口じゃお礼は言わないが
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6 |
さても思えば二年ぶり
知らぬ他国の野に山に
弾丸の霰や火の雨や
■剣の下を駆け巡り |
12 |
両手を挙げて声上げて
万歳唱うる我々の
この真心は山々の
■赤い紅葉が知っておろ |